ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

認知症

知らぬが仏

ごまウシの診療は、以前より申し上げているとおり認知症の診断と治療およびケアと言ったところになるのですが、診断という所においては、よく悩まされることがあります。 認知症の診断というのは、世の中では極めて簡単に診断されてしまっている傾向があるこ…

サポーターにとって恐ろしい認知じゃない高齢者

こんなタイトルにすると、世の中の高齢者の方を全て敵に回すかもしれませんが、決して高齢者を侮辱しているわけではないことをは先に断りを入れておこうと思います。 「認知症になっていない高齢者」という事はとてもすばらしいことなのです。引き続き、歳を…

認知症サポーターフォローアップ研修

ごまウシは、以前から触れているように、認知症のケアについて、全力で応援しながら日常の診療を行っております。診療活動では、実は専ら「治療」と言った事柄ばかりになってしまうのですが、実は認知症は、治療よりもケアの方がずっと大切である…といつも思…

実は認知症より厄介です。

認知症は以前からお話をさせていただいたとおり、今までできていたことができなくなる病気です。できなくなることが、日常生活の技術から、コミュニケーション、最終的には生理機能の部分までに及び、高齢化社会において大きな問題となりつつあります。 認知…

認知症ケア

高齢者虐待に関する、委員会を終えたごまウシは、次に、認知症ケアに関連する協議会の会議の議長を務めることになっておりました。委員会と会議の間の時間は約10分。さ…切り替え、切り替え…。 ロボットになるための原稿を用意して、会議開催となりました。 …

高齢者虐待

先日、ごまウシは、勤務地の行政の高齢者虐待対策に関連した委員会に参加してきました。 こんなごまウシでも、なんと委員長としてこの委員会の運営を行ったりします。もちろん、行政の人たちに、全ての委員会の進行が分単位で原稿が用意されており、ほぼロボ…

相対的な認知症

超高齢者において、加齢とともに認知機能が低下するのは、避けられないのは確かです。年齢とともに、忘れっぽさは増加することももちろんですが、臨機応変の対応力の低下、活動性の低下など様々な面で、現役時代に比べればだいぶ落ちてきてしまいます。 しか…

行きたがらないデイサービス、どうします?

介護保健サービスの中で、在宅支援分野では、大きく二つのサービスグループがあります。 一つは、通所系サービスです。いわゆるお出かけして利用するサービスです。 もう一つは、訪問系サービスです。自宅に職員が訪問してサービスを提供するものです。 今回…

適応性の低下

高齢者の方が入院すると、この現象にとてもよく遭遇します。みなさんも、ご家族、ご親族の方の中で、高齢の方が入院されたときに、「認知症みたいになってしまった」なんていうお話を耳にしたことがあるのではないかと思います。 「認知症みたいな状態」は色…

老後の楽しみ

定年後の生活のプランについて見つめたことはありますか?この老後のプランというものは、実はとても大切だとごまウシは考えているところです。 ごまウシにとっての老後の生活は…だいぶ先の話ではありますが、その時の体調にもよるとは思いますが、あれをし…

運動が認知機能の改善につながるか?

年齢を重ねていくと、徐々に認知機能が低下する事を加齢に伴った認知機能低下と言っていますが、加齢現象であるにもかかわらず、検査場は認知症となってしまうことも多々あります。 また、アルツハイマー型認知症などのように、いわゆる病気としての認知症の…

転倒

私たち、高齢者の方の入院などを対応をしていると、この言葉でいつも悩むことがあります。 年齢を重ねていくと、筋力の低下、平衡感覚のブレから、バランスが悪くなり転びやすくなることに加え、反射神経の低下から、とっさの動作ができなくなると言うことで…

認知症予防講演会

オミクロン株が世の中を賑わしている合間を縫って、認知症予防教室での登壇を続けているわけですが…。さて、活動制限がいつ始まるか…第6波の増加の勢いの激しさに恐怖すら感じているところです。 さて、認知症予防教室は、同時並行で5カ所くらいで進めている…

側頭葉内側部

昨日も、近隣のまちでの認知症予防教室のミニレクチャーとしての講演をしてきました。なかなか楽しい時間を過ごすことができました。オミクロン株の流行が危惧されている中なので、これからも続けられるか、またまた心配になってきていますが、有意義な時間…

5年後を見据えたケアプラン

認知症ケアにおける、グループワークを含めた勉強会でよく話題になるテーマです。認知症の方に限らず、高齢者の独居の方などを想定した事例を通して、5年後を見据えて今の時点からの対策などを講じていくというものです。 例えば、一つの事例としては、夫に…

久しぶりの認知症予防教室

昨日は、午前中に外来で診察を少ししてから、職員のお迎えの車に乗り、公民館に行って認知症予防教室の疾患教育と言われる部分のお話をしてきました。 この地域は、ありがたいことに私の話し方を来にっていただけたのもあり、前々から、是非是非と言ってもら…

想像するだけでもストレスフルな認知症

認知症自体もとても本人にはストレスを感じる病態ではありますが、その中でも、さらに、強いストレスを感じると考えられる認知症について、今回はご紹介したいと思います。 まずは、症状について、あくまで、似たような体験という形で例を挙げると次のような…

久しぶりの対面講演

緊急事態宣言も解除され、地域での集って行うイベントも徐々に出来るようになりました。 本来は、緊急事態宣言が出ているからと行って、自粛してはいけないと考えられていた、認知症予防(進行予防)の支援活動でしたが、やはり、集めて取り組むことでもあり…

認知症診療における薬物療法の注意点

認知症の薬物療法と言えば、登場する薬剤は、現在のところ保険診療で認知症の病名で使用できる薬剤は、アルツハイマー型認知症に対する治療薬とレビー小体型認知症に対する治療薬で、現実的には、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の合併型を想定…

歩き方は脳みその健康度を示す

このお話については、聞いたことがある人が多いと思いますが、歩き方については、先日お話しした転び方にもつながりますが、脳みその健康の度合いを示していると言っても過言ではありません。 まずよく言われていることとしては歩くスピードになります。もち…

転び方に要注意

子供の頃、豪快に転んで、膝をすりむいた思い出は、誰でもあるのではないかと思います。私自身も、転んだ経験はもちろんありますが、最後に転んだのは、小学校の時が最後でしょうか。スポーツなどは除き、普段の生活の中で転ぶことと言うのは、よっぽどのこ…

うつ状態は、脳をダメにする

うつ病という病気があるのはみなさんご存じだと思います。細かいお話はともかくとして、うつ病やうつ状態という状態は、一般的に認識されているとおり、気分が沈んで暗くなる病気という事になります。これが脳をダメにするという事は、以前から指摘されてい…

超高齢者の方へのお手伝いの頼み方

どなたでもそうですが、80歳を超え、特に80代の後半にさしかかる頃から、たとえ認知症という雰囲気がないにしても、さすがに、日常的な活動の動作が鈍くなり、そして、失敗も増えてくることもあり、物事の能率性が著しく低下してきます。 例えば、80代後半の…

要注意の探し物

探し物は、誰でも経験はあるはずです。しかし、この探し物が増えること自体が認知症の初期症状として注目されているものでもあるため、ありふれた出来事であっても、私たちは注意深く精査することをしていたりします。探し物はものをなくすことでもあります…

時刻表的生活習慣

私は、定時に仕事が終わったときには、決まった電車に乗り、そして、決まった電車に乗り換えて、いつも同じ時間にある駅に到着し、そこから、徒歩5分ほど(確認していませんがほぼ同じ時間かけて)でフィットネスクラブに入り、そして、同じようなタイミング…

せん妄は原因があって発生します

最近、さすがに過去に何を書いたかを思い出せなくなりつつありますが、せん妄については、触れたことがなかったことに気づきました。せん妄は、総合病院では日常的に発生する現象ではありますが、自宅で生活する中で、発生することもありますので、せん妄に…

徘徊は、五里霧中の世界

日常の診療の中では、徘徊患者さんをよく見かけるわけですが、実際に街中を徘徊しているご老人を目にしたことはありません。先日は外来で家族から、幹線道路の中央分離帯を歩いているところを発見して、連れ戻したと報告いただきました。どれくらいの時間中…

殿様商売はそろそろ辞めませんか?

とある方から、質問がありました。「○○という薬は、潰してしまったりしますか?」というものでした。その方は、ある介護施設でお仕事をされている方ですが、とても入所の方のことを考えてお世話をされている方で、とてもすばらしいと考えのおもちの方ですが…

森林浴と認知症予防

昨日までの星の話しからガラッと変わりまして、地球に下りてきて森林浴についてのお話をさせていただきます。森林浴と言っても、森林に突然入って、雰囲気を味わうというシンプルなお話ではありません。森林浴をするためには、まずは入山することから始まり…

終活専門家が認知症予防活動

終活専門家といえば、もちろん葬儀屋さんです。葬儀屋さんは、終活の一つの流れとして、葬儀をどのように執り行うかを専門としているわけですが、生きているときから会員登録をして、その準備を進めることが今どきの葬儀屋さんの流れかと思います。 このよう…