ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

運動が認知機能の改善につながるか?

 年齢を重ねていくと、徐々に認知機能が低下する事を加齢に伴った認知機能低下と言っていますが、加齢現象であるにもかかわらず、検査場は認知症となってしまうことも多々あります。

 また、アルツハイマー認知症などのように、いわゆる病気としての認知症の方もおられますが、初期の段階では、日常生活に大きな支障を来さない状況があります。

 加齢に伴った認知機能低下、初期の認知症の状態…細かいことはさておき、MCIと言っております。MCIはmild cognitive impairmentと言う英語の略で、日本語訳にすれば、軽度認知機能障害となります。

 MCIの状況で保つことが出来れば、たとえどれほど忘れっぽくても、生活にはさほど大きな支障を来さない状態で生活をすることが出来ます。如何にしてこの状態を保つか、あるいは回復させることが出来るか…この研究が色々と重ねられています。

 

 「うわさ」では、運動がよいと…

 なんとなく、確かに…と思われるところですが…。

 

 これがなかなか証明が難しいのです。

 

 最近目を通した論文でもその難しさを書いたものがありました。

 

 まず、軽度認知機能障害という診断をメモリークリニックなどで診断受けた後で、非薬物治療として、週4回、運動施設へ来ていただいて運動を行うというプログラムを組みます。期間としては18ヶ月間です。

 言い換えると、約1年半の間、週4回のフィットネス通いを続けてくださいというものです。続けられた人が、どれくらい効果的だったかという事なのですが…みなさん、続けられますか?

 

 これはあくまで、この論文が規定した運動の一つのプランではありますが、なかなか…難しいですね。

 

 このプログラムの難しさは、例えば、シンプルに薬物療法を行わないという事も含まれているだけでなく、そのプログラムを継続させることが難しいことも意味します。

 続けるためには、それだけの送迎が必要だったりしますので、その点では、とてもハードなことなのです。

 なんと半分が脱落するという狭き門の研究となるため、結果がなかなか出なかったりします。

 

 この論文では、結果を出すことの難しさで結論づけていますが…。

 やっぱり…効果があって欲しいですね。

 

 ちなみに、週4回のフィットネスにしっかり通うことができると言うだけでも、かなりのバイアスがかかっているところがあり、それだけアクティブティが高いひとは、日常生活の活力もとてもよいため、結果的には認知機能の低下は、起こりにくくなってくることが言えます。

 なかなか…運動がよいとは言うけど、証明しろとなると難しいものですね。

 シンプルに、運動は楽しめると、心地よいので、証拠はなくてもオススメですね!

 

出典;The Journal of Alzheimer's & Dementia, Volume 17 Issue 11,

 

 

p1808-1817