ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

認知症

歩き方は脳みその健康度を示す

このお話については、聞いたことがある人が多いと思いますが、歩き方については、先日お話しした転び方にもつながりますが、脳みその健康の度合いを示していると言っても過言ではありません。 まずよく言われていることとしては歩くスピードになります。もち…

転び方に要注意

子供の頃、豪快に転んで、膝をすりむいた思い出は、誰でもあるのではないかと思います。私自身も、転んだ経験はもちろんありますが、最後に転んだのは、小学校の時が最後でしょうか。スポーツなどは除き、普段の生活の中で転ぶことと言うのは、よっぽどのこ…

うつ状態は、脳をダメにする

うつ病という病気があるのはみなさんご存じだと思います。細かいお話はともかくとして、うつ病やうつ状態という状態は、一般的に認識されているとおり、気分が沈んで暗くなる病気という事になります。これが脳をダメにするという事は、以前から指摘されてい…

超高齢者の方へのお手伝いの頼み方

どなたでもそうですが、80歳を超え、特に80代の後半にさしかかる頃から、たとえ認知症という雰囲気がないにしても、さすがに、日常的な活動の動作が鈍くなり、そして、失敗も増えてくることもあり、物事の能率性が著しく低下してきます。 例えば、80代後半の…

要注意の探し物

探し物は、誰でも経験はあるはずです。しかし、この探し物が増えること自体が認知症の初期症状として注目されているものでもあるため、ありふれた出来事であっても、私たちは注意深く精査することをしていたりします。探し物はものをなくすことでもあります…

時刻表的生活習慣

私は、定時に仕事が終わったときには、決まった電車に乗り、そして、決まった電車に乗り換えて、いつも同じ時間にある駅に到着し、そこから、徒歩5分ほど(確認していませんがほぼ同じ時間かけて)でフィットネスクラブに入り、そして、同じようなタイミング…

せん妄は原因があって発生します

最近、さすがに過去に何を書いたかを思い出せなくなりつつありますが、せん妄については、触れたことがなかったことに気づきました。せん妄は、総合病院では日常的に発生する現象ではありますが、自宅で生活する中で、発生することもありますので、せん妄に…

徘徊は、五里霧中の世界

日常の診療の中では、徘徊患者さんをよく見かけるわけですが、実際に街中を徘徊しているご老人を目にしたことはありません。先日は外来で家族から、幹線道路の中央分離帯を歩いているところを発見して、連れ戻したと報告いただきました。どれくらいの時間中…

殿様商売はそろそろ辞めませんか?

とある方から、質問がありました。「○○という薬は、潰してしまったりしますか?」というものでした。その方は、ある介護施設でお仕事をされている方ですが、とても入所の方のことを考えてお世話をされている方で、とてもすばらしいと考えのおもちの方ですが…

森林浴と認知症予防

昨日までの星の話しからガラッと変わりまして、地球に下りてきて森林浴についてのお話をさせていただきます。森林浴と言っても、森林に突然入って、雰囲気を味わうというシンプルなお話ではありません。森林浴をするためには、まずは入山することから始まり…

終活専門家が認知症予防活動

終活専門家といえば、もちろん葬儀屋さんです。葬儀屋さんは、終活の一つの流れとして、葬儀をどのように執り行うかを専門としているわけですが、生きているときから会員登録をして、その準備を進めることが今どきの葬儀屋さんの流れかと思います。 このよう…

認知症予防学会に参加をして

6月24日より26日までの間、ハイブリッド形式での認知症予防学会が開催されました。オンライン開催とは異なり、実際の会場でも学会が開かれているので、どちらに参加しても良いという事になります。新型コロナ感染症によって各種学会は、このような形に大きく…

認知症予防教室

今日は久しぶりに認知症予防教室における認知症レクチャーをしてきました。認知症予防教室は、私たち病院側のスタッフとともに、場所と広報を担当する行政担当者とのコラボレートで近隣の自治体の公民館を会場として行っているもので、シリーズで行っていま…

脳みそに届く物質

最近、医療機器を使った事業についての話しをしていることがありますが、その中で、時々話題になるのが、「認知症に効く」と言った話題です。もちろん、学術的に明瞭に証明されていない、可能性のあるものと言う話題に限ることではありますが、合点できるも…

アルツハイマー型認知症治療薬の新しい幕開け、光と影

先日、およそ二日間ほど連日アルツハイマー型認知症の新しい治療薬が発売されたことが報道されていました。厳密に言えば、アメリカの健康保険局FDAが条件付きで製造承認を行ったという事が正式な報道です。…と言うことは日本ではまだまだ先のお話です。 現在…

最近認知症が良くなったんです。

今日は久しぶりの専門のお話。外来の診療を行っているときに、たまにご家族から、タイトルのようなお言葉をいただくことがあります。あれ!?特別お薬変えたりしていたわけでもないし、ご家族の本人への対応方法がレベルアップしたのかなと思いながら、良か…

敬意を以て受け入れる加齢ともなった認知機能低下

認知症と加齢に伴った認知機能低下は、一定の水準で違いがあります。認知症であれ、加齢現象であり、現役世代から見ると、様々な人生経験をして現在に至っている訳なので、大切に受容してあげる必要があると思います。ただし、私が人生の先輩のことを尊敬の…

お酒と認知症

今日はお酒のお話をさせていただこうと思います。実は、お酒に関しては、いろいろと論文も投稿されているのですが、統一された見解がないところが面白いです。しかしながら、お酒を飲むと認知症になるのではないかという話題は、日常的によく登場する話題で…

幻視は実はあれに似ているのです ---2---

さて、今日は昨日に引き続き幻視についてのお話をしたいと思いますが、これは事例の紹介になります。この事例に登場する患者さんやご家族の方々には、貴重な事例として、いろんな場面で個人情報を特定されない形でお話しさせていただくことを快諾いただいて…

幻視は実はあれに似ているのです ---1---

昨日は幻聴について触れてきました。私の経験ではやはり幻聴と言えば統合失調症の方に多い症状という印象が湧いてくるのですが、幻視については、同じ幻覚と言われる現象ながら、統合失調症のほうではなく他の疾患をイメージすることとなります。今回はこの…

バイリンガルは認知症の進行は遅いのか?

こんな感じの文献を目にしました。バイリンガルそのものがとてもうらやましい言葉でもありますが、それなりの努力が必要なもので、認知症そのものは、この脳を使うことを頑張っている人は、仮に発症をしたとしても、症状が顕在化するまでに相当時間かかる(…

BPSD vs サポーター

本来は対立構図にすべきではないところではありますが、現実問題としてはこのようになってしまい安いため、あえてタイトルは対立構図としてみました。BPSDについては、おおざっぱではありますが、昨日の記載を参考にしていただければと思います。 さて、BPSD…

BPSDと向き合う

BPSDと言う言葉でハッと気づく方は、日頃から認知症に向き合っている方がほとんどでしょう。しかし、これが実際のところは何を意味するものなのかを十分理解されている方は、だいぶ少なくなることでしょう。このBPSDと向き合う事については、認知症と向き合…

老後の趣味を持つこと

老後のことについて、みなさん、考えたことはありますか?まだまだ先のお話ではないかと思われる方、もうすぐそばに定年を待ち受けている方、既に老後の楽しみを日々満喫されている方々…様々かと思います。シニア外来をしている中で時々感じさせられることと…

初期の認知症は内弁慶

アルツハイマー型認知症について、昨日、取り繕いのお話をさせていただきました。この認知症の診断が下るかどうかの時期の時は、サポーターである家族としてはかなり苦労が絶えない時期でもあります。その苦労というのも介護場の苦労よりも、対人的トラブル…

取り繕い

このタイトルからアルツハイマー型認知症を思い浮かべることができる方がおられれば、なかなかの通だと思います。今回のテーマはまさに認知症の代表格でもある、アルツハイマー型認知症になります。 なかなか診断が曖昧なことがあったり、時代とともに基準が…

サバ読みのお薦め

私事ではありますが、このブログを書いているときに、一つ年を追加することとなりました。加齢1年追加…なんて言い出すととても寂しいものがあります。年を重ねることを、年輪を重ねるという表現で表して、人生の熟練度の高まりを指し示すようなことを言えば…

自動車運転をやめるタイミングについて

日頃の診療の中で、今最も悩ませる事柄に自動車免許の返上のタイミングというものがあります。道路交通法の変更があってから3年ほどでしょうか、今までほぼ他人事で済ませられた、認知症の方の自動車の運転についての禁止の診断。(もちろん、問題となってい…

介護抵抗が発生する原因 ---2---

昨日は、介護抵抗について利用者側の問題を検討してきました。次は、介護者側の原因というものを考えて行きながら総括してみましょう。 3.介護者が原因となる場合 これは介護者が一番注意をしないといけないことを列挙することとなりますが、介護を受ける…

介護抵抗が発生する原因 ---1---

最近では、介護技術も向上し、介護の世界では、介護抵抗についての一定の対応方法などが見出されているかと思われます。しかしながら、未だに、十分な理解がもたらされていない施設も実際あるようですので、改めて、介護抵抗についておおざっぱではあります…