ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

歩き方は脳みその健康度を示す

 このお話については、聞いたことがある人が多いと思いますが、歩き方については、先日お話しした転び方にもつながりますが、脳みその健康の度合いを示していると言っても過言ではありません。

 まずよく言われていることとしては歩くスピードになります。もちろん歩くスピードは個人差はありますので、自分の普段のスピードを指標にする必要があります。基本的に脳の健康度合いが下がってくると、歩行スピードが遅くなります。これは、複数の因子の足し合わせになりますが、まずは、モーションが遅くなること、それから、歩幅が小さくなること、歩き方そのものフォームが変化することなどがあるでしょう。歩くスピードについては、今はとても便利な時代になっており、肌身離さず持ち歩いているスマートフォンが、しっかりと、歩行スピードや歩幅などをしっかり測定してくれています。さらには、バランスも見てくれているため、このデータはとても、大切な指標となります。健康と思われるときにこのデータを基礎データとしてとっておくのが大切だと言えます。

 ここで、私のサンプルを提示したいと思います。いつもの神社巡りではない、普段のデータです。ちなみに、仕事の時は持ち歩きしませんので、通勤などの異動のみと言ったところでしょうか。

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普段のデータ

 まだ他にもデータはありますが、貼り付けられるものだけ貼り付けてみました。歩行距離は、1万歩を超えておらずで、1日1万歩を越えておらず。スピードは、時速4.9kmとなっています。歩幅については、73cmとまで分かります。そして、バランスについては、0.95%のずれている事を示しています。そして、笑ってしまいそうですが、のぼったフロア数で言うと2階分…ということでした。スマートフォンは、リュックの中に入っているため、左右で言えば、真ん中あたりで位置は背部に偏っている感じになりますが、それなりに正確な数値を出しているものと考えられます。いかがでしょう…ほぼ正常ではないかと私は信じておりますが…。これをベースに普段の歩きのスピードなどを比較しておくと良いと思います。ちなみに、このデータは、いわゆるアスファルトの平坦な安定した道路を歩いたときのデータであり、神社巡りの時のように砂利道や山道が含まれているわけではありません。

 この普段の歩きが、脳の健康度合いの変化により、変化を来してしまいます。例えば、脳の機能を麻痺させてしまう代表格として、日常的に簡単に試すことができるものとして、アルコールを飲むことです。飲酒は、小脳機能を麻痺させてしまうと言われており、小脳の機能不全を示すような、歩きになります。歩き方については説明を省きますが、先ほどのデータのサンプルで言えば、Walking Asymmetryとある項目の数値が大きくなります。これは左右のバランスの崩れを意味するもので、酔っ払った状態で歩きますと左右にぶれてくるため、この数字が当然大きくなってきます。専門家ではないため調べなければ、分かりませんが、この数字が一定数字を超えると異常な歩きをしていると言われることとなります。アルコールのように一時的に確認できる場合もありますが、小脳の血流障害、小脳の拘束、出血やその他の変性疾患においてもこのバランスは崩れやすくなります。

 次に歩幅についてですが、これは様々な要素で小さくなります。バランスが悪くても歩幅は小さくなりますが、パーキンソン病のように体のこわばりがある病気においても歩幅は小さくなります。歩幅が小さくなれば、歩行スピードはもちろん低下します。逆の歩幅が変わらないのにスピードが落ちてくるのであれば、全般的に動作が緩慢となってきているという事となります。動作緩慢については、認知症の前駆症状としてある場合も言われているため、注目されている部分もあります。もちろんうつ病のような精神疾患においても歩行は変化します。

 日頃の生活の中においても、脳の健康バロメータは、様々なところで見つけることができます。日頃当たり前のようにしている動作である歩行については、健康の指標として、とても大切なものであるため、日頃のデータをとるようにしていただくと良いと思います。