ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

健康市民を作る街作り

 まるで政治家のようなお話になりますが、先日、可児市という街を歩いて感じたことをそのまま語ってみようかと思いました。あくまで「持論」ですが、長寿社会を迎えるに当たり、どの世代にとっても元気に活気ある生活をするためには、どのような街であると良いかと考えると見えてくるものがあります。

 参考になる地域は、まずはそれなりに行政に潤沢な予算が存在すると考えられる、東京都墨田区が街作りとして作成した公園の大横川親水公園です。この公園は、正確には分かりませんが、大横川と言われる川の周辺を埋めたり、整地したりして、完全に川沿いを2km以上の公園として整備してしまったものです。当然予算がなければできないものだろうと思いますが、自動車とは分離したウォーキングとサイクリングコースとなっており、自転車と歩行者の接触の危険があると言う事は看板などで注意が書いてありますが、自動車との接触は考えられない場所です。炎天下ではそんなウォーターサイドであっても、暑くなりますが、周囲の縦もにカフェが入店し、適度な距離に自販機が存在する、日陰となる自動車の走る道路の橋が架かっているため、暑さをしのぐ事ができます。

 次に参考にする街としては、定期券内の神々のお宅巡りをしていたときに歩いたJR高山線の駅の一つの坂祝町です。決して距離は長いわけではありませんが、JR駅から町役場、小学校などの通りに自転車と歩行者の専用道路を独立して設置されていました。小さな街で、一般道路に歩道があることがほとんどない中、専用道路を設置することによって、安心して歩くことができましたが、日頃のウォーキングなどに活用できそうです。距離にして1.5kmほどでしょうか。ちょっと短い感じもしますが、あるのとないのとでは大違いです。

 最後に、定期券外の巡回でお邪魔した大垣市です。大垣市は、水の都と言われるほど、湧き水が多く、神社の手水舎が湧き水のくみ場所となっていて、こんこんと湧き続けている場所であったり、さらには、用水には、直接水をくめるように、用水に下りる階段などが整備され、周囲にベンチが作ってあったりします。このような整備をされた場所は、歩道もしっかり整備されているため、安心して歩くことができますが、湧き水に冷たさにより、涼を感じることができます。

 3つの地域を例に出しましたが、この地域の共通しているところは、一つは、歩行者などに配慮をされた道路があること、生活空間の中にある、癒やしのものや目的のものが周囲に存在することです。

 墨田区は、公園という名称はついていますが、住宅地の中にある川を改良したものです。生活の中に溶け込み、なおかつ、歩行者優先、癒やしのアイテムがちりばめられている。さすが東京ですが、理想郷とも言えるほどそろっています。坂祝町はとても小さな地方の町です。そんな小さな行政区でありながら、歩行者の優先の道が存在し、さらに、生活の中に溶け込んだ存在です。

 さて、歩いてきた可児市についてどうでしょう。可児市の特徴は、もともとは小さな町がいくつも並んでいたようですが、名鉄の路線沿いや名鉄の不動産事業部のニュータウン開拓により,地域としては、コンパクトながら、ベッドタウンとして開拓され、進化してきたところと言え、ニュータウンの一つの塊には、公民館や公共の大きなグラウンドや公園が整備されており、地域のコミュニティーは濃厚にかつ活発に繰り広げられている特徴があり、歩いていても、とても生活のしやすい感じがします。ご近所のお付き合いは、言い面悪い面はあるでしょうが、全体としては連帯感のあり活気ある地域が多いように感じます。歩いていても、地域ごとの特色というか、雰囲気というのを感じます。

 可児川という川は、川幅は50m前後でしょうか、可児市を東から西に貫くように流れ、最終的に木曽川に合流しているようです。ニュータウンやコミュニティは、その川に沿うような形で存在している感じで、川沿いを歩いていると、刻々と、町並みの流れが変化していくのが分かります。

 この可児川を歩きながら感じたこととして、各ニュータウンには、共有の公園や公民館などが整備されているのですが、コミュニティをまたぐ可児川は、護岸工事はしっかり行われているものの草が鬱そうと生え、川面は藻がたくさん浮いているものの、それなりに綺麗なのか、カワウなどの鶏がたくさんいました。川沿いの道路もありますが、歩道は存在せず、無機質なアスファルト道路が通っているのですが、幹線道路とは交差点を作らず、自動車はあまり走っていませんでした。道幅は、すれ違いも比較的ゆとりのある、広い道でした。可児川を歩きながら感じたことは、せっかく、街中を流れていて、さらに綺麗な水が流れているのを見ると、墨田区のような川沿い公園までは作れないにしても、大垣市のような水と共に生活するような、ウォーキングコースなどが作れるのではないかと思ったりします。もちろん、川沿いの道がウォーキング専用やサイクリングロードとして濃さが生い茂っている部分を掃除すると作れそうな感じもあるため、そのような、歩行者に優しい道を作っても良いのではないかと思います。大垣のように湧き水を組むほど川面に近く整備するのは実際難しいでしょうけど、川辺の整備をすれば、さらに住みよい街となり、その整備の結果、市民が,日常生活の中で自由にできる運動する場所として開かれることにより、健康市民ができあがってくるのではないかと思いました。

 可児市の街作りには、もちろん関与する立場にはありませんので、あくまで持論だけではありますが、住みやすい街というものは、公共の生活者に提供する空間に自動車移動のための道路だけではない、運動や癒やしを与える空間が多く存在すると思います。川辺の開発は、護岸の意味も含め、また増水したときには、これらの施設が水没するなどメンテナンスの大変さはあるかもしれませんが、川沿いの開発は、街の魅力を倍増させるのではないかと思いました…。

 一人ではできない、壮大なことを妄想するのはある意味楽しいですね。