ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

定期券圏外神々のお宅訪問。Vol.13

 本日は、定期券圏外ではありますが、この定期券の範囲の周辺にとどまるところではありますが、このシリーズの最後を飾る、名鉄広見線で途中下車し、歩いてJR太多線にたどり着き、多治見で〆…と言うプランを立てて出発しました。結果としては、「やり過ぎ」と感じるもので、ちょっとプラン立てを反省することとなりましたが、楽しかったです。

 まずは、前半のお話として、名鉄広見線可児川駅を下りて、JR太多線下切駅まで向かうルートをお話ししたいと思います。ほぼ可児市を横断するルートです。

 まずは、可児川駅を下りて白鬚神社をお邪魔するところからスタートしました。Google Mapをナビに移動しましたが、近かったので距離は意識せずにあっという間に到着しました。とにかく、長い長い参道で随分手前から神社の敷地に入りました。

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白鬚神社入り口

参道に入ってから、どうでしょう…5分くらいは歩き続けたかと思います。突然本殿が見えてきました。

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本殿と茅の輪

 誰も人がいないため、周囲を走る車の音しかありませんでしたが、無人なのに、立派な茅の輪は設置されていました。ぐるぐると巡らさせていただきました。

 本殿前は、日光がじりじり当たっていましたが、参道はとても涼しくて快適でした。

 次の神社をどうしようかなとルートを作成するときに考えていたのですが、海津というところでとても有名な神社で電車では決して行けない「おちょぼ稲荷」が可児に分祀として存在していることが分かったので、「天ヶ峯おちょぼ稲荷神社」を訪問しようと決めて、Google Mapでコースを決めると、距離7.5km…ま…なんとかなるでしょ…と、最近4km以上の距離を一気に歩くことが日常的であったため、ちょっと長めだけだと思い気楽にこのコースを歩くこととしました。可児市は、職場のお膝元でもあるため、地理的な知識も理解できるのでいいと思い、白鬚神社をあとに、歩き続けました。白鬚神社がある地域は、土田と言う名前の地区でしたが、この土田の地名が、どこまでも続き、広いなぁ…と感心している間に、大きな工場プラントにたどり着きました。大王製紙の大きな工場を横目に敷地に沿って歩いて行きましたが、ここも土田…工場プラントを通り過ぎて、大きな幹線道路に入ると、今渡という地名に入ったことが分かりました。最近の電柱は地名を書いてあるものは少ないなぁと思いつつ、今渡をある続けていると、今春トンネル…という堤防を貫いたようなトンネルを越えると、広見線の駅の名前でもある可児川に到着しました。決して戻ったわけではありませんが、可児市可児川は横断をしているという事を知ることができました。

次は川沿いに歩き続けます。と地名が下恵土と言う名前に変わりました。またこの下恵土が長い、この時点で、白鬚神社から3kmほど歩き続けていました。自動販売機は、そこかしこにあるため、のどの渇きを癒やすことは問題ないのですが、トイレは…ないんですよね…頑張って川沿いを歩いていると、遠くに大きなショッピングセンター見えてきました。時々耳にするかに市民の台所…だったかな…ショッピングセンターに入り込むことでトイレを借りれたのですが、道沿いにありましたノスタルジックな雰囲気を醸し出しているゲームセンターに入店してトイレとお茶休憩…とても助かりました。

さ…気を取り直して、引き続き歩き続けると、下恵土をあとにして広見地区に入りました。ここで、JRの線路と遭遇。ほぼ可児市を横断した実感を感じ、ちょっと感動してしまいました。あと2kmほどでおちょぼ稲荷なので、頑張ろうと…てくてくと歩いていると、あ…ちょっとまずいかも…と言うおなかの不快感が…。周り見てもお店もなし、そして、この広見地区に入ってからは自販機も見つからず…でも、あともうちょっとでおちょぼ稲荷だと頑張っていたのですが、いわゆるニュータウンに入り、上り坂に上り坂…おなかに来る…やばいやばいというところで、Google Mapが案内を終了しますと、到着をお知らせしてくれました。…稲荷はどこ??公民館の敷地から崖のような高台が見えましたが、その上に赤い鳥居が…まさか崖を登れというわけではあるまいに…

おなかが切羽詰まっている中、必死に巡り、やっと、ほぼ正反対の場所に入り口を発見。本場のおちょぼ稲荷を想像していたので、あまりの無人さにびっくりですが、おなかのピンチを一瞬忘れる瞬間がありました。稲荷神社からなんととてつもなく涼しい空気が入り込んできて、涼を楽しむことができました。山の麓に洞窟みたいなものがあって、そこからの風がまさに天然のクーラーでした。

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おちょぼ入り口

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洞窟

 しかし、上り坂を見た瞬間…再び、おなかが…

 この周辺には明らかにトイレは見当たらないので、とりあえず、のぼるぞ…と。そして、またびっくりすることが。この稲荷神社は、異次元への入り口のような感覚でした。先ほどの洞窟からの冷風が森からも流れてきており、階段はコケで緑になりじめっとしている中を不思議な黒い生物がたくさん飛んでいました。

 黒い蝶と黒いトンボがいっぱいです。黒い蝶はカラスアゲハで珍しいものの、黒いトンボは私には名前は分かりませんでした。これも、さほど珍しいトンボではないとは思いますが、とにかく不思議なのは、黒の蝶とトンボが大量に飛び回っていたことです。

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黒いトンボ

さすがに近くではしずかにしててくれないため、無理をして望遠で止まっているトンボを捕りました。一般的なトンボのように羽を広げて休むのではなく、このように閉じてお休みトンボで、飛ぶときは、ふわふわと羽ばたかせて飛び回ります。このような森に入ると、今は蚊が周りを包んで羽音がいっぱい聞こえるのですが、とにかく静寂です。

 一瞬、別世界に歩んで自分の体の状態を忘れてしまっていましたが、ハッとおなかに切迫感が…まずいまずい…一気にのぼりました。

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おちょぼ稲荷

 到着!山の頂上です。社務所もありましたが、無人…トイレが借りれない…。まさにピークを迎えましたが、仕方がないので、このまま急ぎで下切駅まで、向かえばなんとかなるだろうと、Google Mapで駅までのルートを調べると、無情な表示が、ここから3.5km…唖然となりました。頭の中で、野○、また、ティッシュを持ち歩いていないため、予備に持っている不織布マスクを使うか…いろいろと頭の中を巡りましたが、踏ん張って歩くことにしました。

 幸い、このときがピークで、なぜかおなかの症状は引っ込み、無症状となりました。ホッと一安心。

 しかし、この3.5kmはまさに地獄でした。自販機が全くないのです。もちろんお店もなく…口がカラカラになり、それでも、暑いために、無意識に口が開き、さらに口が渇き、どこかの個人宅に、お水をいただくために訪問しないと行けないのでは…と思ったところで要約到着しました、下切駅。おちょぼ稲荷の時に苦しんでいたおなかは完全に気配はなくなり、のどの渇きだけだったので、駅の自販機でドリンクを2本一気飲み、そして、2本目を買った特にラッキーでくじに当たりもう一本プレゼントゲット…600ml×3を一気飲みをしましたが、そこまで飲んでようやく落ち着きました。

 ちょっと無理をしたな…と反省の塊でした。

 反省しておきながら、そのままおうちに帰ればいいものを、さらに、多治見に向けて電車に乗ってしまいました。

 →つづく…。