ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

医療情勢

頭部外傷後の機能回復

昨日に続き、交通事故に伴った頭部外傷後の後遺症について、触れたいと思います。 事故に遭われてしまう方は、ほとんどの場合現役世代と言ってよいと思います。脳損傷にしても高齢者を中心に発症する脳卒中とは年代層の違いがあります。 交通事故による頭部…

頭部外傷後の意識障害

本日はリアルタイムの書き込みになります。いつも通りの誤字脱字は目をつむって頂きつつ、そのままのリアル感を味わって頂けると幸いです。 言い換えますと、ストックがなくなってしまったという事でもあります。 本日は建国記念日という事で祝日ではありま…

診療適正化委員会

こんな委員会を設けている病院が存在するかどうかは分かりませんが、先日触れましたエゴを発揮するドクターに適正化された診療を行ったもらうために「見張り」をする委員会はいかがでしょうか? なんて言うことをイメージして創造してみた委員会ではあります…

患者の権利!

ちまたで病院が困る患者さんにモンスターペイシャント(Monster Patients)がいらっしゃいますが、彼らが訴えかける主張に「患者の権利!」と豪語することが多くあります。 ごまウシも、何かしらお客様の立場となったときにクレーマーごまウシに変身することも…

医者のエゴ

このお話は、チーム医療というものに関わっていると感じることの多いものではありますが、医者のエゴは、その感じ方は、もちろんごまウシのエゴとおぶつかり合うことがあり、ごまウシの判断では偏りがでてしまうかもしれないと思えてしまうところがあります…

個別指導

これに関連した記事は、以前にも書いたことがありますが、ごまウシの活動している地域は、東海厚生局の管轄の地域ですが、この東海厚生局が、病院やクリニックが適切な保険診療を行っているかどうか、毎年チェックを入れています。その中で、課題となる問題…

ホテルの部屋の明かり

私もよく利用したことのあるホテルですが、最近宿泊する機会がなく、遠巻きに眺めるだけではありましたが、年末頃は、明かりのついたお部屋がほとんどないという状況が続いていましたが、最近は、徐々にお部屋の明かりが増えてきており、本日ちらっと見ると…

全てを崩壊させかねない。

オミクロン株の脅威を感じる今日この頃です。今年の初頭の職場内クラスターの時の脅威もすさまじいものがあり、当時は、ワクチン接種の前の段階であったため、自分自身の重症化の恐れも踏まえて、身の危険を感じる恐怖ではありましたが、今回のオミクロンは…

医師会の構造

開業のドクターを中心に、さらにごまウシを含めた、勤務医の一部が加入する、医師会は、昔ながらの構造をしていると行ったら過言ではないのですが、いわゆる同業組合という位置からすると、スタンダードなものなのか…分からないのですが、医師会の構造は、こ…

マスコミ様、裏とりをお願いします。

昨日は、毎週ではありますが、外来診療を1日中行う、火車状態の日となっていました。忙しいという事は充実していること、そう解釈をして、充実感をさらに増強するようにしています。 さて、個人情報でもあるため、淡く触れることとなりますが、通院の時には…

身体管理と精神管理との感覚の相違

とある方の、診察で、精神科とその他の診療科との感覚の違いというものに遭遇しました。 身体を管理する診療科は全て共通していることではないかと思いますが、症状を解消することに徹することが主たるテーマとなりますよね。 所が精神の場合は、その症状と…

電子カルテの弊害

せんじつ、当直時にとある方の看取りをさせていただきました。 「精神科医が看取り?」などといわれそうですが、意外と多いんですよ。 精神科病院に入院され、臨終を迎えられる方の中には、身寄りのない方もおられます。とても寂しい看取りもありますが、諸…

エーザイ様、今回は厳しいですね②

さて、せっかく開発してきた医薬品であるアデュカヌマブですが、お値段が高いなどと言った諸事情は置いておいて、アルツハイマー型認知症に対する、原因を意識した初めての治療薬なのに、なぜ、有効性が十分確認できなかったのでしょうか?このあたりの解説…

エーザイ様、今回は厳しいですね①

エーザイと言えば、私たちの業界では、アルツハイマーとなります。CMではヒューマンヘルスケアと言う言葉の方がなじみますでしょうか… エーザイ株式会社は、製薬企業であることはもちろんみなさんご存じですが、業界人でなければ、あの有名なアリセプトとい…

コンサルテーション

先日、私としては、初めてとなりますが、研修医へのレクチャーを行ってきました。総合病院の多くで、精神科は、入院患者を受け持つことがないため、まさに、黒子(くろこ)としての役割を演じているわけですが、研修医の指導においても、同じで、直接指導を…

リハビリテーション協会主催の講演会

5日には、ワクチン接種3回目の副反応に焦りながら、リハビリテーション協会主催による講演会で、医療専門スタッフが地域で活動するための、経験や課題、コツといったものをお話ししてきました。 前回、産業医研修会で失敗してしまった原稿を持っていかないと…

3回目のワクチン接種

オミクロン株…とてもやっかいなお話ですよね。もうデルタ株でおなかいっぱいであったのに新たに登場した、コロナウィルスの変異株。 ウィルスも、種の保存のために、必死であるという事でもあるけど、やはり、生き物というものは、必ずどこか日活路を見出す…

第40回認知症学会学術集会

神々のお宅巡りの方が先に登場してしまっていますが、本来の目的は、11月26日から28日までの3日間、タイトル通り、第40回認知症学会学術集会が開催されていました。会場は、東京駅と有楽町駅の間に存在する、知っている人は知っている東京国際フォーラムでし…

保険病名の怪 Vol.5

一人歩きをし始めた保険病名は、ついに、患者本人の姿を変えてしまうと言う事態に発展していきます。 病名は、あくまで医師が診断するものですが、診断は、診療録に時には英語表記であったり、略語であったりします。なおさら分からない世界に入り込み、診療…

保険病名の怪 Vol.4

保険病名の一人歩きについて、さらに、詳しくお話ししていきます。 診療録に記載されている病名は確かに医師がつけたもので、診療録にインデックス化されているものの、文章の流れの中に記載されているため、決して、別の所にきちんと現れるものではありませ…

保険病名の怪 Vol.3

2回目のお話で、保険病名が何のために登場しているか分かっていただけたかと思います。 次に、医療の細分化などに関連して、業務量の膨大が発生した事による代行業務が増えたことで生じた保険病名と実際との乖離について触れたいと思います。 本来医療行為は…

保険病名の怪 Vol.2

さて、イントロダクションを受けて、保険病名について、話題を展開するわけですが、その前に、とても大切なお話があります。 みなさんは、保険診療という言葉は耳にしたことがありますか?そう、体調を崩して病院に行って診察を受けて治療を受ける診療を保険…

保険病名の怪 Vol.1

とある患者のカルテを読んでいると、看護記録に、「既往にアルツハイマー型認知症あり」という記載があり、当初から関わりを持っていた私としては、この方にアルツハイマー型認知症の診断を下したことはもちろんなく、そして、現在の処方薬にアルツハイマー…

診療所の個別指導の立ち会い

本日、私たちの仕事の中で一番緊張する、国民保険組合および社会保険組合の専門家が、診療についての指導、監督する個別指導の医師会としての立ち会いをしてきました。 ほとんどの方はよくわからないお話だと思うかもしれませんが、これは、実は医療費の中で…

ゴールはどこへ?

時々見かけるとても悩ましい事例です。 超高齢者が施設で生活をしている中で、発熱など、何らかの問題が発生し、意識レベルが悪くなったとして、救急病院へ救急搬送。そして、例えば敗血症などで危険な状態として、そのまま、急性期の内科病棟へ入院…。 良く…

葛根湯

私はこの漢方薬を愛用をしているのですが(もちろん自分でです)、みなさんご存じですか?漢方薬の中では、とても有名なので、知っている方も多いのではないかと思ったりします。しかし、実際の所、いろんな人に葛根湯のイメージを効くと「風邪薬?」などと…

油断するな!デルタ株

新型コロナ感染症の感染爆発は、日々マスコミで報道されているとおり、今までの新型コロナウィルスとは次元の異なる感染力があるようです。何回か、私のほうでも感染防御について話題を振れていましたが、今まで以上に油断できない存在であることが分かって…

看取りにもいろいろあるのです。

7月4日の記事にACPに触れた内容がありますが、そちらも参照いただくと幸いです。超高齢者あるいは、認知症の重度になった段階で、避けられない出来事として、食事がとれなくなるという現象です。人という前に生物として、自分の力で栄養を摂取できなくなると…

コロナ対策、改めて

下書きで書いている時点でも、私たちのいる県においては、200万弱の人口の県であっても300人超えの感染者が発生し、記録更新を続けている状況です。感染者の感染経路についての情報も仕事柄入手できる部分がありますが、この情報の数が日増しに増加している…

筆跡には病気が反映することがあるのです。

最近はめっきり直筆の文字を目にすることはなくなりました。直近で目にしたのは、あの御朱印の筆文字でしょうか。とにかく活字の生活に溶け込んでしまっているため、私自身も、いつ字を書いたかというのが思いつかないくらいですが、頭が溶けてしまう可能性…