ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

医療情勢

病院で言われる「異常なし」とは…?

ごまウシも時々言ってしまうこの言葉「異常なし」。とてもホッとする言葉ではありますが、受診した動機によっては全くホッとできない場合もありますね。 そのため、医師が言う「異常なし」という言葉の裏の意味も掘り下げてみたいと思います。 1.時間外救…

技術鍛錬の日々

ごまウシの職場には、たくさんの研修医がいます。上級医の指導の下、様々な知識や技術を身に付けている日々です。もちろん知識については、研修医のみなさんは、既に国家試験というもので獲得はしているのですが、ごまウシも昔を振り返ると実感をしたのです…

本音の世界

本日は、医療や介護、そして障害者施設などで時々話題となる事柄について触れてみたいと思います。 とあるスタッフからのお話がありましたが、これは、一事業所だけでなく複数の施設から聞いた愚痴の一つにこのような事がありました。 「あの人、悪意の塊み…

アロマはなめてはいけない

ちまたではアロマセラピーなんて言う言葉があります。アロマセラピストについては、現時点では、あくまで民間資格であって、国家資格ではありません。そして、アロマセラピーはあくまで、誰でも出来て、そして、ちょっとしたお店のアクセサリー的サービスと…

気を補う

漢方薬の話題を最近触れているのですが、昨日は葛根湯について話題を振れたわけですが、葛根湯はエネルギーがみなぎっている方に相性の合う漢方薬ですが、本日の話題は、正反対のエネルギーを補ってあげる必要がある方への相性の合う漢方薬になります。 この…

漢方薬の番号1

漢方薬には番号が振ってあります。そのスタートを切る1番は葛根湯です。この番号はある程度どのメーカーも共通しているため、〇〇番の漢方薬といえば、通じてしまう部分があります(処方薬以外の場合は違うことが多々あります)。 その代表格としては、この1…

エネルギッシュな人向けの漢方と弱った人向けの漢方

漢方シリーズですが…今回は漢方について、陰と陽という世界があるという事を触れてみたいと思います。 ごまウシは、かつては東洋医学会に所属はしていたものの、諸事情で退会しており、また専門医でもないため、とても専門的とまでは言えない状況ではありま…

しばらく…漢方談義をして見ようと…。

本日は、無断での転載からはじまります。ぜひご覧頂いた上で、こだわりのお話をしていこうと思います。 orikin1231.hatenablog.com おりきん様、無断リンクごめんなさい。 最近医療のお話しをあまりできずに経過していたわけですが、テーマがないわけではあ…

機械 vs 熟練

熟練というほどではないのですが、ごまウシは、日常的に心電図を読み込んでいます。もちろん、健診のドクターや循環器などの日常的に心電図を読むことが当たり前としている分野と対等と言えるわけではありませんが、毎日とは言わないにしてもかなりの頻度で…

最も難しい診断

色々な病気が存在している中で、実は最も難しい診断というものがあります。これがまた意外なものでそれを証明するのはとてつもなく、難しいこととなります。 ごまウシは、業務の中で健康管理センターにおける健診業務が含まれてします。検針業務でごまウシが…

11月14日とは…

本日は、ごまウシはいつも通りの外来診療を行い、それで業務を無難に終了させることができました。外来診療では、何かしらの贈り物をいただくなんて言う特別なイベントもなく、終了。 もちろん、個々の患者さんにとっては特別な時間となるはずですので、「終…

高齢者やフレイルオススメの食事

病み上がりや食欲不振の状況で食事メニューはとても悩ましいところですね。また、高齢者の場合は嚥下障害等もあるため、食事の形態にも気を遣わなければないことが合ったり… そんなときには、どうしてもイメージとしては、消化によいものとして、粥、うどん…

病気の自動診断システム

医学の世界は、いわゆる診断基準というものがあり、概ね、その職の人が診療を行う中で、誰が行っても同じ結論に到達できるように、情報をとりまとめ、根拠あるデータに基づいて作成されたものになります。 今から20年以上前のごまウシの学生時代においても、…

救急車の利用について再検討を

ごまウシの診療においても救急車を受け入れることは時々あります。メンタルでの救急医療も、身体ではないため、緊急性は捉え方次第で「ない」と解釈されかねないときもあるのですが、その筋のごまウシとしては、第三者的にそのように感じたとしても、必要性…

誰のための治療か?

緩和ケアにおける治療介入の時もそうですが、高齢者の長期入院患者に対する治療においてもそうですが、ときどき、タイトルのようなことを思うことがあったりします。 緩和ケアにおいては、がん治療という事でもあるため、治療自体にかなりの苦痛があるのは明…

コロナ感染症と脳

本日は、コロナ感染症についての現在の治験について、ごまウシが講演会で学んだことを少しだけお話しをさせて頂こうと思います。 昨日の記事の通り、とてもゴージャスなホテルの講演会場にお邪魔をさせて頂きました。ハイブリッドでの開催のため、参加者の数…

緩和ケア研修会

本日は、ごまウシの職場で、「緩和ケア研修会」という研修を開催しました。 緩和ケア研修会 ごまウシは現在の職場に赴任してから、毎年関わっており、今回で9回目かな…?と思いながら、企画運営をしてきました。新しいところへ移転してからは、ごまウシとバ…

転倒と抑制

今回初めて、オリジナルではない画像を拝借させていただきました。日頃の講演会などのスライドにおいては、活用させていただく機会もあり、みなさんも、必ずやどこかで見たことがあるのではないかと思う画像です。特に医療系の画像がとても充実しているので…

副業推奨は過労を増やす?--2--

さて、昨日は、働き方改革により、自発的に頑張ってお仕事をしたいのに、それが制限されてしまうことにより、結果的にお給料が減ってしまう可能背について触れさせていただきました。 お給料が減れば、当然、何らかの方法で、所得を増やす取り組みをするわけ…

副業推奨は過労を増やす?--1--

働き方改革が進む状況は、最近のもっぱらの話題となっております。皆さんは副業はされていますか? ごまウシの業界においては、副業を禁止ている法人も多くあります。おそらく、副業禁止を就業規則などに乗せている時代はそろそろ終わりを遂げることではない…

最近の働きぶり

ごまウシの職場には、先月末に新しい仲間が入ってきました。 alois-alzheimer.hatenablog.com あれから1ヶ月ほど時間が過ぎました。監視人ではないのですが、働きぶりの査察を先日してきました。 当時は、やはりおどおどしていたのか、一つの場所にかたまる…

懇親会

じわりじわりと定点報告上のコロナ感染者の報告は増えてきているところではありますが、本日は、地元医師会の総会そして、懇親会がありました。 総会では、既に理事会で議論をしていたのですが、休日診療所の輪番についての議論が主に議論されましたが、なか…

病院の駐車場

ごまウシは、病院に勤務しているので、当然と言えば当然なのですが、駐車場の車の様子をよく見ます。特に昼食のランチをとるレストランが駐車場の面しているため、よく見ることができます。 さて、先月だったか、妙に駐車の枠からはみ出して傾いて止まってい…

製薬メーカーさんの困惑

本日は、通常の業務の合間に製薬メーカーさんと面談する機会がありました。以前には若干お世話になったことがある製薬メーカーさんですが、ごまウシの専門としている診療科の創薬は久しく行っておらず、この度、本当に久しぶりに関わって発売に至ったという…

アルツハイマー研究会

今回道草をしながらも、東京に向かった目的は、この研究会への参加ということでした。しかし、現地開催は、コロナ以降初の開催のため、とても久しぶりの参加となりました。以前は、前日泊、ないし当日泊と言う形をとり、開催も4月の下旬ということでしたので…

信頼関係で成り立つ診断書

ごまウシも普段の診療の中では、いわゆる診断書というものを発行することがあります。診断書と言うものは、様々なところで手続き上必要になることが多いと思いますが、実は、診断書は、申請者と医師との間の信頼関係の上で成り立つものであるという事をご存…

無症候性脳梗塞

タイトルの言葉をみなさんは耳にしたことはありますか?これは、言葉のままの意味ではあるのですが、症状のない脳梗塞のことを言っております。 脳梗塞と言えば、発症した瞬間に、麻痺が発生し倒れてしまったりする現象が有名となりますが、発症の部位によっ…

新人研修

新年度に入り、やはり初々しい方々が、綺麗なユニフォームに袖を通して活動をするようになってきています。そんな中古株達は、新人研修の講師役をやることになっていますが、その一役をごまウシも担っております。 もちろんテーマについては、認知症について…

医師団

こんな言葉を使うことは最近全くありませんが、最近あるドクターから患者さんの相談を受けながら、一人の患者さんに複数のドクターが関与することでより一層安全を担保されている事実を知ることができました。 ごまウシの勤める病院には、約130人ものドクタ…

医薬品添付文書の課題

昨日は、医薬品添付文書の事についておおよそのお話をさせて頂きました。この医薬品添付文書については、現実的には様々な課題が露呈しています。昨日の記事にある通り、添付文書は、どうしても発売元の製薬企業が主体で作成したものですので、病院で日常診…