本日は、無断での転載からはじまります。ぜひご覧頂いた上で、こだわりのお話をしていこうと思います。
おりきん様、無断リンクごめんなさい。
最近医療のお話しをあまりできずに経過していたわけですが、テーマがないわけではありません。ただ、なんとなく記事にしていけなかったりするため、かけていなかったりします。
今回、「六君子湯」という言葉を見つけたことで、漢方薬のお話しを触れたいと思います。
後々とは思っておりますが、せっかくなので、ちょっとだけ、六君子湯について…。
六君子湯の特製は、体力が低下して、胃腸の機能が低下した方へ…という「雰囲気」の方に使用するとよいと言う事になります。具体的には、胃の蠕動運動促進作用があると言われている機能があります。胃の蠕動促進は、逆流すると困るのですが、順方向へ促進する作用です。
西洋薬で言えば、ガスモチンと言う名前の薬と機能的にはとても類似しています。ただ、漢方と西洋薬は、根本的には異なるので、同一ではありません。
さて、本日のお話しは、漢方薬が、西洋薬とは大きく異なる点を触れてみたいと思います。
西洋薬は、先ほどあげました、ガスモチンが一例になりますが、ガスモチンと言えば、あくまで商品名という事になります。
この商品名として、医師が理解している薬剤は概ね「先発品」と言われる、最初に発売したメーカーの商品名になります。
ここ数年の情勢としては、ジェネリック医薬品(後発品)についての話題が多く、薬局では、ジェネリック医薬品への変更が行われることがよくあります。ガスモチンは、ジェネリック医薬品としての名称としては、「モサプリドクエン酸塩○○」と言った名称になることが多くありますが、モサプリドクエン酸塩はガスモチンの商品名に対して、一般名(物質名)となります。
じつは、これが漢方薬においては、通用しなかったりします。例えば、先ほどの六君子湯。専ら市場で見かけるのは、「ツムラ」製品になるわけですが、ツムラ製品だけが先発品とは言っておりません。「クラシエ六君子湯」も同じく先発品になります。逆に言えば、ジェネリックの漢方薬は存在しないという事になります。
なぜかというと、六君子湯は、東洋医学の各種文献に基づき生薬の配合比率、一方あたりの量を各メーカーが決めていく訳なのですが、参考にしている文献が異なることで生薬配合が個々違ったりすることがあります。
そのため、クラシエ六君子湯とツムラ六君子湯は、効能効果はもちろん同じなのですが、成分的には同一ではありません。そのようなことが、テイコク、コタロウなどといったメーカーさんでも言えるため、多種多様の六君子湯を一例としましたが、製剤が存在します。
そのため、人によっては…ツムラはいいけど、クラシエはダメ…。あるいは、クラシエの方がツムラよりいいっといった相性が違うことがあります。もちろん、ここまで細やかに感じる方は希ではあるものの、同じ六君子湯でも若干異なると言えます。
ただ、残念ながら、患者側で銘柄指定は、ほぼできないでしょうから、その子の病院・クリニックが処方箋の口座としてどの銘柄をデータとして保有しているかにかかってきてしまいます。漢方薬の製薬メーカーは一番有名なのはツムラではありますが、他のメーカーさんの漢方の採用はもちろんありますので、その点に注目していただくとさらに漢方通になるかもしれませんね。