昨日の記事に有りましたとおり、ほかほかと暖かい朝の八百津町での講演会を終えたその日の夜には、Web講演会で、漢方セミナーがありました。
ごまウシが専門としているのは、実は認知症診療だけではなく、緩和ケアの分野もありまして、ツムラの講演会では、緩和ケアの領域で使用される漢方薬について講演を行いました。時間としては、30分ほどでしたが、時間配分にはかなり悩むところでした。
さて、今回の講演は、対面講演ではなく、コロナ渦において発展してきたWeb講演会ではありましたが、ツムラ主催ということではありますが、主催企画がツムラの函館営業所ということで、函館の医療関係者を中心として、座長の先生も函館の病院の先生が参加していただき、お話をさせていただきました。
日中にカッターを腕まくりしながら、講演をしていた同日に、Web講演でお話を伺った函館の気候は、猛吹雪でWeb講演を行う会場にタクシーで到達できないかも…などという座長からの情報があったくらい吹雪いていたようです。
あまりの気候の違いに驚いてしまうところでした。
日本は、南北にとても長い国だなと感じる瞬間でしたが、Web講演会の地域を越えた広がりにも驚きを感じました。距離にしておよそ900km、徒歩で180時間以上かかる離れた場所とつないでのお話がリアルタイムに出来ることはやはりすばらしいですね。
…本当は現地に行きたかったですが…。それはそれとして…。
因みに、お話の内容としては、体力が減退したときの倦怠感や食欲不振の時にどのような漢方薬を使うとよいかなどといったお話をさせていただきました。緩和ケアにおいては、人参養栄湯と言われる漢方薬が注目されているのですが、この漢方薬の実際の処方事例などを提示させていただきました。
漢方薬は、西洋薬とは異なり、全身の状態を考えて、その状況を修正するような方向性の漢方薬を選ぶという考え方で、西洋薬のように、鎮痛剤であったり降圧薬であったり具体的な症状に対して対策をとるといったピンポイント狙いの治療ではない点では、ある意味分かりにくいかもしれませんね。
ごまウシは、これからも様々な講演活動をしてまいります。
ご興味持ちましたら…また宣伝してしまいました…。