ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

精神科診療

秋の風情を楽しむ

秋の風情は、もちろん自然な景色を眺めるだけでも十分満喫できるのですが、ちょっとしたアレンジだけでも、十分その風情をさらに研ぎ澄ますことも出来るようです。 秋の置物 これはとてもシンプルに、配置しただけのものです。当院デイケアで飾ってあります…

サイコオンコロジー学会

本日の記事は、本命の学会についてのお話をさせて頂きます。会場は、都営新宿線船堀駅前にある会場でした。マップで見て頂くと、ぱっと分かる会場ですね。 船堀タワーホール 写真を撮ると江戸川区民ホールとなっていましたが、別の名前で会場となっていまし…

精神科診療について考える4

さて、ごまウシが医師として精神科診療を行っていることについての意義について本日は、考えてみたいと思います。あくまで主観が多く含まれておりますので、その点では、異論を唱えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで、ごまウシの想いですの…

精神科診療について考える3

本日のテーマとしては、ごまウシが考える医師としての精神科診療の方向性と展望について考えてみたいと思います。 精神科診療は、昨日まで触れていたとおり、診療の道具は「口」です。決してメスを持ったりするわけではありません。そのため、誰でもできてし…

精神科診療について考える2

さて、引き続き精神科診療について向き合ってみたいと思います。 ごまウシは日々精神科診療というものに向き合っております。昨日表現をさせていただいた「身体科」との違いを踏まえて日々思う気持ちについて触れてみたいと思います。 ごまウシも一応医師免…

精神科診療について考える1

最近の悩み事…というか、考えごとでしょうか…ごまウシは精神科医としての活動をしているわけですが、果たして、どちらに向いているのだろうか…と言うところです。 精神科診療について、他の診療科では普通にやるのに、精神科ではやらないこと、そして、他の…

考え方と神経症

メンタルクリニックや精神科病院で、あるいは心療内科クリニックなどで多くの割合を占めている患者さんと言えば、神経症でしょうか。不安が積み重なっていたり、あるいは身体に症状が出てめまいや動悸・息切れといった症状であったり。 これら、いわゆる神経…

嘘つきと作話

作話(「つくりばなし」と読まずに「さくわ」と読みます)と嘘つきとは実は違いがあることを知っていますか? 作話というのは実は精神疾患としての症状の一つで生理学的には脳の前頭葉と言われている部分の機能障害から生じる現実には存在しない事柄を当たり…

他力本願と精神科診療

精神科医のほとんどが所属している学会が日本精神神経学会で、その学会が認める専門医制度が日本が認める精神科専門医になりますが、その学会でよく非公式に個別に話題になるお話として、日本の精神科医療システムでは、「患者をよくしてあげることは出来な…

せん妄治療中の傾眠

ごまウシの治療方針として、せん妄に限らず、面足るの治療、認知症の治療などに置いて、鎮静的な薬物療法は可能な限り最小限にとどめるという事を原則としております。 例えば、不眠症と言われるものであれば、睡眠薬の多くは鎮静であり、これらの睡眠薬をで…

黒子の大切な役割

黒子は、まちがっても、「ほくろ」と読んではいけません。今回の話題は、あくまで、「くろこ」です。 みなさんは、黒子と言えば、どのようなイメージをおもちでしょうか? 縁の下の力持ち、裏方のプロフェッショナル、助っ人、お手伝い、裏方… 私は、黒子は…

強迫のリングを打ち破れ!

本日は、精神疾患の中で、時々、見受けられる症状である、強迫について触れてみたいと思います。まず最初の注意ですが、「脅迫」ではなく「強迫」です。強いられ、迫られる症状を示します。一般用語かと言えば、そこまで一般的ではないかもしれないのですが…

希死念慮とは何者?

精神科の診療を行っていると、ほぼ必ずと言ってもいいほど遭遇するのが「死んでしまいたい」と言った発現です。いわゆる希死念慮というものです。突然このような言葉を聞いてしまうと、びっくりして動揺してしまうところがあります。死ぬというのは、簡単な…

一般的な睡眠薬と安定剤について

精神科の診療の中では、日常的に睡眠薬や安定剤の処方を行っております。さらにこれらの薬剤は、精神科にとどまらず、様々な診療科においても、プライマリーケアと言われる、日常の一般診療でも処方されることがあります。私たち医師のお仕事は専ら、せっか…

長期化するうつとの戦い

うつ病は精神科領域の病気の中では最も知れ渡っているものではないでしょうか。神経学的なメカニズムについても、まだ仮説と言われている部分もあるものの、だいぶ解明されており、多くの抗うつ薬が開発されています。しかしながら、現在もなお、長期化する…

時間の概念の差

以前からお話をしていますが、私は、いわゆる救急指定の総合病院と精神科病院をはしごとして仕事をしております。この異なった機能の二つの病院を往来していると、色々な点で、違いを感じるところがあります。もちろん、数字にすれば、誰でも気づけるのです…

抗精神病薬はやはりハロペリドールでしょう

本日のお話は、まさに「自論」です。だから、正しいと思って信じ込まないようにしていただきたいと思います。そして、さらに申し上げると、抗精神病薬のお話ですが、とても乱暴な簡便な分類をしてお話をしますので、異論を唱える方は多々いらっしゃるかと思…

幻聴と言われるものについて

幻聴と言えば、代表的な統合失調症の症状として多くの方が聞いたことがある症状だと思われます。もちろん、幻聴だけが統合失調症の特徴ではなく、この病名が意味しているとおり、思考の統合性が失調しているような状態にあるため、思考が奇異な変化を遂げ、…

コロナウイルス、ついにインフルエンザと同じとなるか…?

タイトルの通り、ウイルスの性状がコロナウイルスとインフルエンザウイルスとが一緒という事を言いたいわけではありません。希望的には、同じような扱いまで取り扱いを「軽く」したいというのがあるのですが、この同じ扱いというのが、感染症法に分類される…

理想的な精神科医の像(自論)---3---

今回も比較的長い記事となりました。よろしくお願いいたします。 3.認知症診療、緩和ケア診療において必要とされる精神科医像 ここからは、自論が占める割合の多いところとなりますが、認知症診療および緩和ケア診療を行うなかで、求められている事柄があ…

理想的な精神科医の像(自論)---2---

このところ、まとめて書いて、小分けにして投稿するスタイルが続いておりますが、1回の投稿の長さがどれくらいがいいか…悩んでおりますが、長すぎると、おそらく続けられないでしょうから、このくらいの分割にしております。ご了承お願いいたします。 2.精…

理想的な精神科医の像(自論)---1---

内科をはじめ、様々な診療科が存在する中で、精神科の位置づけはある種特殊とも言えるのかな…と私自身、自分が専門としているところで感じるところがあります。それを裏付けるような言葉が、私たちの業界の中では言われています。身体科と精神科。内科、外科…