漢方薬の話題を最近触れているのですが、昨日は葛根湯について話題を振れたわけですが、葛根湯はエネルギーがみなぎっている方に相性の合う漢方薬ですが、本日の話題は、正反対のエネルギーを補ってあげる必要がある方への相性の合う漢方薬になります。
このように、エネルギーを補うような漢方薬をグループとして補剤と言っていたりします。
この補剤と言われている分類の中で、知名度が最も高いのが、「補中益気湯」でしょうか。
補中益気湯をはじめとして、漢方薬の名称そのものが治療の目的を示している物があります。まさに気を益す薬になります。
体力が消耗し、心身疲労状態の時にこの補中益気湯を服用すると、体力の回復が早まると言われているものです。
この補剤系の漢方薬は、いくつかありますが、先日から話題にある、六君子湯もこの補剤系の一つですが、その他にも十全大補湯なんていう漢方もあります。いずれも体力が消耗した状態の時に使用するとじんわりと回復させてくれるという事になります。
六君子湯は、生薬特性から胃薬扱いされてしまうところがありますが、基本的には、心身ともに回復を図ることが目的となっている漢方になります。
補中益気湯などこれら補剤系は、エネルギーを補うと言っても、食事など摂取しなければ、はいってこないこともあるため、食欲などを回復させていく形でじんわり回復させてくれるものなので効果が出るのに時間がかかることが一つ難点だったりすることでしょうか。あとは、東洋医学の専門家にはお叱りを受けてしまうかもしれませんが、補剤系漢方薬で治療していくところで、あともうちょっとのところで頭打ちになってしまう傾向が多いような気がします。エネルギー補給はそこまで簡単なお話ではないのかもしれませんね。
逆に葛根湯などのエネルギー発散系は、出せば治まるという感じなので、一方で即効性があるんですよね。
本日はボソボソと書いてしまいましたが、また漢方薬について触れていきます。