漢方薬には番号が振ってあります。そのスタートを切る1番は葛根湯です。この番号はある程度どのメーカーも共通しているため、〇〇番の漢方薬といえば、通じてしまう部分があります(処方薬以外の場合は違うことが多々あります)。
その代表格としては、この1番。漢方薬で最も知名度の高いといわれているものの一つの葛根湯がまさにその1番としてふさわしいということでしょうか…。
葛根湯は、葛根(くずきり)を主として、桂枝(シナモン)などを混ぜ込んだ漢方薬ですが、熱を発散させる効果があるため、風邪などの急な発熱に重宝したりします。
証としては以下のようなものがおおざっぱなところでいえています。
・肩から上の熱の集まり
・乾燥した熱感
・ジュクジュクしていない痛み
・血が上っているような感じ
こんな感じですので、赤ら顔で、膿などが伴わない熱感、痛みなどに効果があります。そのため、肩こりから頭痛、発熱の初期(発汗を伴わない)の時に効果があるため、急に発熱して悪寒がするようなときに活用すると有効といわれています。
ちなみに…こちらは、メーカーさんの偏りが出てきてしまいますが…
漢方薬でも病院等で処方される処方薬のパッケージはツムラの場合は、色で区分けされています。
ごまウシの理解では当初は、証ごとでの色分けかと思っていたのですが、直接伺うと実はとてもシンプルなものでした。実は、ふってある番号の1の位で色分けしてあるということでした。そのため…ごまウシが処方する漢方薬で例を取れば…
1番…葛根湯…空色
11番…柴胡桂枝乾姜湯…空色
41番…補中益気湯…空色
こんな感じです。
先日話題に出ました、六君子湯は、43番となりますが、3は黄緑色をしています。そのこともあり、3番の乙字湯は黄緑色、23番の当帰芍薬散も黄緑色…
といった感じです。
ちょっとした豆知識として役に立てば幸いです。