ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

コロナ感染症と脳

 本日は、コロナ感染症についての現在の治験について、ごまウシが講演会で学んだことを少しだけお話しをさせて頂こうと思います。

 昨日の記事の通り、とてもゴージャスなホテルの講演会場にお邪魔をさせて頂きました。ハイブリッドでの開催のため、参加者の数は決して多いわけではありませんが、やはり対面でお話を伺うことはとても印象強く残るような形となりました。

講演会場

 コロナ前の講演会では、同じホテルの会場でもこのような小さなお部屋ではなくて、大きな会場に100人以上の聴講者を集めて開催するなんて言う大がかりなものでしたが、ごまウシとしては、このこじんまり感もいいなと思ってしまったりします。

 

 さて、本題の講演内容は、新型コロナウィルス感染症について、第5類になったのだけど…どうなのかという意味合いもあるのですが、率直な気持ちで申し上げれば、ごまウシは医療関係者ながら、もうそろそろ普通の風邪扱いにしていいのではないか…思いながらも、狭い空間で人と接触する場所では、マスクをしている状況ではあります。

 そんな楽観的な心境に水を差すようなお話になっていました。

 

 確かにオミクロン系になってからは、肺炎症状など重篤感が軽減してきましたが、その割には、コロナのあとのなんとも言えない倦怠感が長期的に続いたりすることについては、なくなっているわけではないというのが耳にするお話ではありますが、それが実は、調査をすると単なる心理的な理由だけではないようでした。

 コロナウィルスのウィルスの広がり方に脳への親和性が高いと言うことが明らかになってきたことがあります。この倦怠感のような症状はbrain fog(脳に霧がかかる)という言葉で扱われているようで(専門用語ではないそうです)、これが長期化するのは、脳神経系にウィルスが浸透しているからであるという事でした。

 当初コロナウィルスのお話しの中では、嗅覚障害の話題がありましたが、確かに、この嗅覚神経を経由して脳へウィルスは移行するようで、この傾向については、決して軽くなったわけではないという事でした。

 そのため、コロナ感染症は、脳への影響の可能性がやはり存在していることは確かであるという事が分かってきているようです。

 

 経済的な状況、基本的な生活上の事も加味すると、いつまでも、マスクに支配された生活をしていることが適切とはごまウシも思いませんが、やはり脳への親和性と言うことを考えると、一般的な感染症に対する日常マナー的な防御方法、電波防止方法としての人混みでのマスクの装着や適宜手洗い消毒と言った習慣は持ち続けてもよいのかもしれませんね。

 

 今回はコロナウィルスに対して分子生物学的研究から分かってきたことではありますが、このような研究というのは、新型コロナウィルスだから調べられていることで、実際にはウィルスは他にもたくさんあるため、それぞれのウィルスをさらに研究していくと、コロナウィルだけのお話しではないかもしれません。そのことも踏まえても、日常生活の中で、マスク装着して、不特定多数の方が往来する閉鎖空間でのマスク装着は、マナーとしてあってもよいかもしれませんね。