本日はリアルタイムの書き込みになります。いつも通りの誤字脱字は目をつむって頂きつつ、そのままのリアル感を味わって頂けると幸いです。
言い換えますと、ストックがなくなってしまったという事でもあります。
本日は建国記念日という事で祝日ではありますが、私は日直および当直という事で、軟禁状態の1日となります。
ごまウシの仕事は、救急の切羽詰まったバリバリ動き回るお仕事ではありませんが、一方で、束縛時間だけは誰にも負けないといった方が良いかもしれません。
さて本日は、現在の宿直業務をしている病院におられる入院患者さんは全員が交通事故に伴った頭部外傷後の方々になります。事故の悲惨さを実感させられる環境とも言えます。
頭部外傷は、深刻な意識障害や高次機能障害をもたらし、生理機能の障害だけでなく、コミュニケーションもうまくとれないような状況となり、ケアをする点ではとても難しくなります。
交通外傷は、先ずは、緊急手術なども含めて、救急病院で急性期の治療を行い、その状況を脱したところで、リハビリなどを中心として、次のリハビリを軸とした病院に転院となります。ごまウシが当直をしている病院はこのリハビリに該当する機能を有している病院です。以前から関わり続けているのですが、意識が回復はしているが、失語や口腔機能障害などにより、自己の意思表示そのものが障害されている中、何かに意思表示がうなり声と表情くらいしかないところで、看護師が遭遇するのが、介護抵抗というものです。
この介護抵抗に対して、多くの病院では興奮を抑えるための鎮静目的の薬物療法を行ってしまうこととなります。もちろん、これを行わなければ、介護スタッフに生傷が絶えなくなってしまうのも確かなことなのです。
ただ、問題があり、わずかに意思表示が出来る部分での表情も乏しくなってしまうため、鎮静をかけると、本人の意思がさらに分からなくなると言うことがあります。
この疎通がとれないことが大きな課題として現状向き合っているわけですが、少しずつ少しずつ丁寧に過去の生活の歴史などを踏まえながら読み解いていくと、この介護抵抗が明確な意図を持っていることが合ったりすることが分かってきます。何が何でも抵抗しているのではなく、「身体が痛い」、「お風呂のお湯が熱すぎる」、「お風呂上がりが寒い」「嫌いな食べ物がある」、「今はリハビリをやりたくない」などなど。
そして、障害の部位に寄りますが、どれだけ発語がなくて、うなり声しか発せられない状況であっても、言語理解は良好であったりすることがあり、介護抵抗の理由が、「不意打ち」のケアだったりすることがあります。
そのため、この本人のわずかなサインを見逃さずに意思を汲み取って、それでもどうしても我慢してもらわないといけないケアを行うという事説明を行うと、辛いことでも我慢をしてくれることがあります。
この代表的なケアとして吸痰があります。
吸痰は、チューブを口の中や鼻の中から入れて、気動に到達して、そこに貯留する胆をすうことで呼吸状態を改善させるケアです。
このケアを何ら説明なくいきなり行うと、びっくりして顔を背けたり、抵抗したりするのは当然だと言えます。意識障害だからといっても、事前に説明を行うと、咳き込みながらも我慢してくれることがあります。
頭部外傷後の意識障害は、コミュニケーション障害も伴っているため、分かってくれているのかどうかが分からない部分があり、それにより理解が出来ない事が介護抵抗につながっていることがあり、この理解をつかみ取ると、抵抗していたケアに対して、きちんとしたかがってくれることがあります。このツボをつかんだ瞬間、とてもすばらしい気持ちになることにつながります。
ごまウシは、このうまく意思表示が出来ない方が、スタッフへ意思表示をなんとか出来るように支援していると言っても過言ではないかもしれません…。
我ながら、かっこいい仕事をしているようにアピールしてしまった…。