最近、コンピュータの力についてヒューマンエラーの話題とともに書いていますが、先日、フィットネスに行くと、カードリーダーが壊れてしまったという事で、入場、退場について、すべて職員が、評に書き取るという、まさにアナログ作業をしていました。
普段のフィットネスでは…。
入り口の消毒スプレーを使い、体温を顔で測定し、窓口においてあるカードリーダーにカードをかざしてピってならして、受け付け終了。その間に、窓口にいるインストラクターが「こんばんわ」と挨拶をしてくれるので、そこで、できるときはちょこっと雑談…。
これが、普段の日常になります。
本日のフィットネスは…。
もちろんいつも通りの消毒スプレーと体温測定。そして、カードをかざそうとしたら、
「こんばんわ。すいません、カードリーダーが故障ですので、カードを拝見させてください…。」
カードを見せると、せっせと表に番号を書き込み、二度を確認し、「○○さん、いつも有り難うございます。」「いってらっしゃい」
という感じで、会話が増えました。フロントの仕事が増えて大変だったのですが、いつも挨拶しかしない、雑談といっても、向こうから降ってくるわけでもないし、こちらもひらめいていなければしないようなものですが、こんな感じで会話ができるのです。
「大変ですね。番号の桁数もとても多いみたいなので書き写しも大変そうだ」などと話を振ることもできます。
フィットネスクラブは、サービスの内容としては、コンピュータを介するサービスでは基本的にはありません。ここが運動を頑張り、インストラクターは、その運動のサポートをする。また、運動に対するトラブルに対して支援をしたりすると行った形であったり、場合によってはスポーツの指導を行ったり。
実際は完全なアナログであるはずなのですが、受付が、カードリーダーとなっていることにより、とても温もりというものはなくなってしまいます。
ただ、コロナ渦という状況の中では、会話を交わさず、さらには、接触することなく、カードリーダーを通すだけで、入場ができる訳なので、感染予防にはなっているのですが…。
そして、帰りは帰りで…帰り用の板が用意されているようで、また番号の書き取りをしていました。「私のカード番号、もちろん、知っていますよね?」なんて、とんでもいぢわるな、ジョークまでできてしまう状況です。(帰りの書き取りをしていたのは、よくおしゃべりをさせてもらっているフィットネースの店長さんです)
さすがに、「もちろん知っていますよ。でも、あなたの顔で識別するのは印象が”うっすい”ため困難です。申し訳ありませんが、カードを提示してもらえますか?」と答えられたときには、「やるなぁ…それは、もっと通いなさいと言う事か?」と思わず、すばらしい突っ込みに感心をしてしまいましたが、こんな会話も、アナログならでは…でしょう。
コロナ渦における、テレワークやネットワークの活用、さらには、接触を避けるための、無人システムの構築などなど、コロナの影響により、ポストコロナの生活様式が、少し垣間見えるようになってきましたが、このカードリーダーの故障の時のように、人と人とが接する、アナログも、とても大切なことのように思います。
人間社会で、この温もりが本当になくなってしまうととても寂しいものとなってしまいそうです。私は、その無機質なせい待つが心地よくは思いません。メリットデメリットがあるでしょう。社会不安障害、いわゆる対人恐怖症など人との接点に強く不安を感じる人にとってみると、人と接することがなく、何でもできてしまうのはとても快適かもしれませんが。
これからの社会、無機質化してしまう傾向が強くなるため、世の中のビジネスは、無機質になじみやすいものが、とても、流行していくことだろうなぁと思いつつ、おそらく、その現象に抵抗するかのように、接する数少ない機会を大切にするための、アナログチックなアイテムも、流行していくのではないかと思ったりします。
私は事業を展開したりするようなことはしませんが、これからのビジネスは、そういう点では、デジタルなアナログといった、思考で攻めていくと、高い需要を望めるかもしれませんね。
何か、話はそれてしまいましたが…。