ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

他者が気づかない変化

 昨日掲載した眼鏡のお話ですが、その翌日の本日も、やはり、誰も変化を指摘されませんでしたので、結果的には、誰も気づいていないのだろうと思います。本日は緩和ケアチーム回診とカンファレンスがあった日ですが、チームのリーダーをしていることもあり、司会などをしていますが、神社巡りで日焼けしてから行くと、日焼けについては指摘をされるスタッフは何人かいます。日焼けは気づく人が多いのに、眼鏡の変化は気づかないようです。

 ちなみに、現在かけている眼鏡は、先日までかけていた眼鏡のサブとしてメインが呼唱したときに急遽使うために事前に用意をしておいたものです。そのため、形は類似したもので、色が異なるだけといった感じになっています。そのため、そもそも気づきにくいところはあります。気づいている人もいるかもしれませんが、このまま、指摘されることなく、時間がどんどん過ぎていくように私は思っており、指摘できる人自体が多分いないのではないかと思ったりします。もちろん、このブログを読まれて、「あ!そういえば、変わっている!」と思いつく方が、まれにいるかもしれませんが、その時はご指摘いただければ、前の眼鏡の色を意地悪く伺うと思います。

 さて、この眼鏡の変化に多くの人が気づけないのはなぜでしょう?もちろん、形の似た眼鏡に変わったことが一番大きな理由になるでしょうけど、形が多少変わっていても、極端でなければ、やはり気づかれることはないでしょう。ただ、一方で、眼鏡をコンタクトレンズに変えたりすると、おそらくほぼ100%みなさんが気づくことになるでしょう。この変化に気づくか気づかないかはかなりの個人差があると考えられます。

 この変化に気づきやすい方は一体どのような方でしょうか?神経質な人?観察力のある人?様々な推測が湧いてくるところですが、観察力という言葉は、曖昧ではあるものの、日頃の見方の得意不得意が物語ることは言うまでもありません。これを生理学的な面で見ていくと、面白いところが分かってきます。

 実際はどうか確認は取れませんが、この眼鏡の変化に気づける人は、おそらく、芸術家か発達障害の中の一部の方が気づくことができるのではないかと思います。

 さてどうしてでしょうか…?これは、脳の機能の個々の活用の仕方によって差が出てくると言えるでしょう。脳の構造で一般的に知られていることとして、論理の腕ある左脳と芸術脳としての右脳とが存在しています。右の脳を積極的に活用している方々は、画家などの芸術家が多く、左脳は、理論の腕あるため、筋道だって行う仕事をしている人たちなので、ほぼ全ての業種の人たちが該当します。

 眼鏡の色の違いは、どちらが認識しているかと言えば、もちろん右脳が判断していることになります。そのため、日頃から右脳を積極的に活用している人は、この色の変化に気づきやすいという事になります。一方で、論理脳を積極活用をしている人たちは、右脳機能が抑えられているため、色の変化や形の変化についてはとても気づきにくいこととなります。

 ところが発達障害の一部の方々は、左脳を使用していても右脳が抑制されないという特殊な動きをする事があり、右脳の活性が高いままの状態で生活している人も多く折られます。そのため、ちょっと舌変化に気づくことができる場合が多くあります。

 右脳も左脳も同時に活性化させられるという事はとてもすばらしいことのように感じられますが、全ての情報が一気に脳内で処理しようとするため、混乱などを生じやすい原因にもなっているようです。

 見た目というところでは気づかれないことは多いという事はいいのですが、私たちはほとんどが左脳活性派ではあるため、理論的な情報については、印象に残りやすいところがあります。言い換えると、日常的な会話の中でのお話の流れなどの変化については、気づかれやすい面があると考えられます。発言内容があると気球にネガティブな発言が増えたり、逆にネガティブな方がポジティブになったりすることについては、ちょっと舌変化であっても、周りの人は案外気づきやすかったりします。対人的なお話で言えば、相手に対する印象の変化により言葉かけの変化が発生したときには、意外と悟られることがあるという事でもあります。その点は気をつけたいところです。

 ただし、このことに注目すると、日頃のお話に気を遣いすぎて疲れ切ってしまうこととなるため、そこまで緊張しなくても良いことを一つ触れておきます。一番最初に触れました、眼鏡の変化に誰も気づけないという事について振り返ってみます。この変化を多くの人が気づくようにするのはどうしたらいいでしょう?もちろん、自分で眼鏡を変えたことを主張すればいいことですが、それは別として、多くの人が気づけるようにするためには、変える前の眼鏡をかけた姿と現在の姿とを並べて比較してもらえれば、ほぼ全ての人が気づくことができるでしょう。

 言葉に対する過敏性は強いとは言っても、前の発言と比較するような機会があれば、みな過敏な細やかなところまで気づくことでしょう。しかし、比較する機会がなければ、気づかれない確率が高くなります。

 言い換えると、毎日毎日同じような会話をしている人との関係に変化が生じたときには会話の変化に気づかれる可能性がありますが、そこまで関係性がなく、毎日会ってお話しするにしても、細かく細やかに会話の内容を記憶しているような印象のある会話をしていなければ、以前との比較はできないこととなるため、変化に気づくことは難しくなるでしょう。

 

 結論ですが、見た目の変化については多くの方が左脳活用派であるため、気づく確率はとても低いと思いますが、一方で言葉の変化については気づかれる可能性が高いと言えます。しかし、変化に気づくかどうかについては、その前の状態を頭に色濃く記憶できているかどうかにかかってきます。多くの人との対人関係において、相手の方の印象が変化したりしたときの口調の変化など気づけるかどうかは、その方との関係の深さが関係してくると言えます。多くの方との関係性で考えると、そこまで前の口調と今の口調との変化を気づける人はまれとも言えるため、その点では、さほどだからと一滴を使いすぎる必要はないと言えるでしょう。