ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

インフラの必要性

 ごまウシは道路整備など交通網の整備について、積極的に支持をしているわけではないのではありますが、実際のところ、普段の通勤など恩恵を受けていることはまぎれもない事実ではあります。

 このインフラ整備の中には、電機や通信、水道、そして、図書館などの公共施設なども含まれていますが、今回の話題はその中でも道路整備や鉄道の設置などのお話になります。

 

 先日は、民宿での宿泊体験をしたわけですが、東京などの都会とは異なり、電車は通っているものの周囲を山に囲まれたのどかな「田舎」という表現が妥当かと思われる地域ではありましたが、そこで少し過ごしてきたわけですが…いろいろな面で、インフラについて考えたくなる部分がありました。

 まず、実感したことは、車の通りは多いわけではありませんが、それなりにあり、その車の動きは、スローな車もままありましたが、それよりも、運転が不安定に見える車が、かなり見かけられました。右折の時の出だしのタイミングの遅さだけでなく、対向車を見逃した侵入、センターラインをそれとなくはみ出した運転、左折で合流するときに思いっきり反対車線にはみ出すなどなど。

 数分の間に、急ブレーキの音を2回耳にしました。

 

 高齢者と思われる、車の運転について、ごまウシは「認知症」での運転技能の限界点は、日頃考えるところではあるのですが、実際問題、あまり運転をしたそうに見えない方のやむを得ない恐る恐るの運転の姿を見かけることが多かったことを感じました。高齢者の運転と絞ってしまうと、失礼なお話も多いのですが、やむを得ないこととして、とっさの判断能力の低下、および、正確性の低下、集中力の低下など、やむを得ない部分が存在します。車庫入れや動作の緩慢さ、はっとするような不注意などは高齢の方には実体験されたこともあると思います。認知症とは決して言われるようなことのない健康な高齢者においても、やはり、加齢現象としてどうしても避けられない部分があります。その点では、用事があるときにどうしても車を使わざるを得ない状況ということは、可能な限り避けていきたいところですが…街中はともかく、田舎の地域においてはかなり難しいものがあります。

 しかし、高齢化率が高いのは田舎の地域ですので、街中のような公共交通の充実は、あるわけではないため、不便極まりないところがあります。

 ちなみに、電車については、1時間ないし数時間に1本という感じのところでもあり、電車を普段使いに活用するのには、本数が少なすぎるところがあります。バスについても、それほど多く本数もルートもあるわけではないようです。

 どうしても買い物などのお出かけの時に、タイミングよく公共交通を利用できるわけでもなく、さらに言えば、タクシーなどの利便性もよさそうにはあまり感じられなかった部分があります(タクシーを見かけなかった)。

 インフラ整備は、国家予算をかなり上げてしまう部分ではあるものの、このような田舎の高齢者のやむを得ない運転を強いる環境を解消するためには、公共交通を中心とした整備がやはり必要になると思います。また、それだけではなく、利用者が少ないため、当然通常ですと赤字路線となるわけなので本数が少なくなったりするため、便利なものが不便に転じてしまうといった事態も避けられないところがあります。

 

 自動運転機能の発展も含め、集中的な都心部の交通網の整備ではなく、高齢者の無理にせざるを得ない運転の必要な環境から解放するための整備もやはり必要ではないかと考えられます。On Demandバスのような整備も必要になるかと思いました。赤字を前提としたインフラ整備がどれくらい現実的なのかどうかは、何とも言えない部分はありますが、地域での住みやすい田舎づくりも考える必要性はあると思いました。