ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

中途半端な世界

 ごまウシがウォーキングをしている場所は、山がちなところばかりではありません。と言うのも、神社・仏閣は必ずしも山岳方面に鎮座しているとは限らないところがあるからです。田園風景の中を歩くこともあります。

 車での移動ですと、数分…10分かからない距離でも、歩くと、一時間以上かかることがありますが、それはそれで楽しいものです。神社と神社の間の街並みを見て歩くことが出来るからです。そんな景色の中には、田園風景というものがあります。ちょっと前の写真ですが、秋の頃の風景としてはこれが一番気持ちがいいですね。

稲穂

 たわわに実った稲穂。新米ですね。まさにイネ科の植物の王道とも言えるものです。稲と言えば、もちろん「草」に当たります。当然と言えば当然。しかし、イネ科の植物にはびっくりするものが存在します。

 これ、イネ科の植物なんですよね。ご存じでした?

 さらに太く大きくなったのが竹ですが、これも実はイネ科だったりします。

 …と言うことは、竹は、「草」なんです。よく見ると確かにイネ科の草を巨大化すれば竹になるかな…という感じなので、竹は草になるという事になります。

 しかし、どうやら専門家の中でも意見が分かれているようで、草については、1年で全てリセットがかかり枯れてしまうと言うのが基本ですが、竹は1年で枯れてしまうわけではありません。年単位で生育できます。しかしながら、それでは木かと言えば、そうも言えない…。輪切りにすれば年輪があるのかと言えば、決してそのようなことはなく、竹は太くはならず、とにかく上に伸びるばかり。木のようにどんどん太くなると言うような成長をしないわけです。だから、やっぱり草なのか…。

 と言うことで、竹という植物は、草とも言えない、そして木とも言えないなんとも中途半端な存在であったりします。

 

 竹からすると…木であろうが草であろうが、どうでもよいこと。人間が勝手に分類しているだけであって、そこに竹があるから竹であるといった感じでしょう。

 まさに中間というか中途半端というか、そのような存在です。ただ、それの中途半端な存在であっても、立派にそこにはあります。

 

 世の中には中途半端な存在は他にもたくさんあります。たとえで言えば、ミドリムシというプランクトンは、動物のように動き回るけど、葉緑体を持って光合成が出来るという植物と動物の間。またウィルス。これは、繁殖して増えていくにもかかわらず、なんと凝縮させると結晶化するという物質のような動きまでするというもの。

 

 中途半端は、メリハリをつけたい人類をあざ笑うように世の中を支配している。これが世界というもの…そんなことを思ってしまった瞬間でした…。