昨年から、ごまウシの職場のある市の高齢福祉課とともに、取り組んでいる認知症啓発プロジェクトがこの座談会になります。この座談会は、できるだけ身近な感じで、認知症のことを知って欲しいという思いから、ごまウシとしては、前職の時からテーマとして考えて取り組んできていました。
昨年は、年間6回行ってきましたが、今年は参加者人数などを加味して年3回実施することとなっていて、今回2回目の座談会となりました。
毎回、毎回参加していただける方の層が変わっているため、質問される内容も話題も毎回変わってくるのですが、今回は認知症にならなため…を考えている高齢の方とともにサポーターとしての家族という感じで、集まられました。
座談会の前には、高齢福祉課の方から、寸劇のようなストーリーが用意されていて、そこにごまウシが開設を挟み込むという形で導入を行い、その後にグループワークのような形で、話し合いを行い、そこにごまウシが訪問して質問に答える形をとっています。
寸劇では、もの忘れのタイプの解説を行うための事柄、受診のタイミングはいつか…と言った内容ですが、グループワークでは、それ以上に現実的な質問が登場します。
・どんな食生活が認知症予防になるのか。
・妄想的な発言にどのような対応をしたらいいのか。
・サポーターのイライラはどのように対処したらいいのか…。
などなど。
今回、やはり、9月に報道されているアルツハイマー型認知症の新しい治療薬についての質問がありました。
座談会に参加される方々はやはり日頃から情報を収集されているのもあり、ある程度既に情報をご存じなため、さらに深堀していく必要があります。
今回の座談会では、以下のような説明を行いました。
新しいアルツハイマー型認知症の治療薬は、脳内にたまる老廃物を免疫力を利用して排除する治療薬である。
今までの治療薬は、失われていく神経を刺激して、効率よく動かすようにしている。
新しい治療薬は、脳炎のような状態になることがあり、脳浮腫のような状態や脳出血のような状態が発生することがないわけではない。
点滴の治療である。
などなど、報道では、あまり触れられない内容を含めてお話をさせて頂きました。
やはりタイムリーな情報もありますが、原点としての認知症ケアもやはり重要なテーマとなるため、座談会では、同じ質問も確かにありますが、毎度毎度、細かく説明を行うようにしております。
座談会は、壇上からおはなしすることと違って、目の前に方からダイレクトに質問を受けながら、説明を行ったりするので、とても親近感がごまウシとしても感じるので楽しいひとときとなります。楽しくお仕事が出来ることは幸せなものですね。