ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

ノスタルジックなジェスチャー

 ジェスチャーというものは、日本人はあまりしないとは言われているものの、コミュニケーションの時には、ごまウシも多少なりともしているように思います。そんなジェスチャーの中には冷静に考えると時代錯誤も目立つようなものがあったりします。

 ごまウシが何気なく使っていたジェスチャーですが…これは、若い人に通じているんだろうかどうか…とふと疑問を感じたものがありましたのでご紹介致します。

 

 病院での業務は、医師は、看護師も含めたスタッフから情報を頂いた上で、指示を出したりする業務の流れもよくあります。この情報は、時には急ぎであったりする場合もあるのですが、ドクターへの配慮が強く、夜間などは遠慮してしまい、結果的には報告が遅れてしまって対処が後手後手になってしまう場合があります。

 そんなことを避ける意味でも、連絡は気楽にと言うことが必要であるため、病棟などでは、「気になったら、ためらわずに電話してね」などとお話しして、握りこぶしを耳に当てるようなジェスチャーをします。

 このジェスチャーの意味はみなさん分かりますか?

 

 たいていの人は、拳でバトンのようなものを握ったような仕草で、耳元に持って行く仕草でこれを表現すると思いますが、「電話をする」事のジェスチャーです。

 電話をする…ごまウシの頭の中では、瞬間的に電話を持つ手は、この電話を持っている手を想像してしまいますが、みなさんいかがでしょうか?

黒電話

 そのため、握りこぶしは、耳よりやや下のほっぺたあたりに位置して口と耳との中間あたりに配置します。

 あるいは、ごまウシはしませんが、ちょっとおしゃれに、親指と小指を立てて、それを振りながら耳の下あたりに置かれる方もおられたように思います。

 

 さて…この電話機…最近見たことありますか?

 既に、アンティークショップか、それこそリサイクルショップに密かに置いてある程度でしょうか…。実物を見たことがない方も、だいぶ増えてきたように思います。

 しかしその中でも、電話をするジェスチャーはこれが通じてくれるような気がするのですが、この電話機の姿をイメージしているかどうか…その点が気になるところです。今のスマートフォンなどを持ったジェスチャーであれば、拳ではない形になりますので、時代とともに変わってくるのかな…と思ったりします…。

 

 こんなノスタルジックな世界をイメージするジェスチャーは他にも存在するかもしれませんね。人生を歩んでくるうちに、気付かないうちに昔のイメージに固執してしまっているところもあるかもしれませんね。

 このままでは時代において行かれてしまいそうです。