タイトルを読まれて、大半の方が「電車の走る音」という認識をされたのではないかと思います。もちろんごまウシがこのタイトルとして描写したのは電車の音ですが…
子供の頃はもちろんこの音が当たり前でしたが、最近の電車の音は少し変わってきていることがあります。また、昔でも例外は存在していました。ただし、ごまうしは決して「鉄オタ」ではありませんので、あくまで素人のレベルでのお話になります。専門の方からはお叱りを受けるかもしれませんが、素人レベルでの認識と理解で流していただけますと幸いです。
実際あのガタンゴトンは、どこからする音なのかと言えば、レールの継ぎ目で車輪がレールにぶつかって衝撃が車両に伝わった音と言えます。そうです、レールには継ぎ目が存在しているのです。
これについては、夏場になると時々運行遅延につながる出来事として、気温が上がりレールが高温となると金属の熱膨張によりレールが引き延ばされ、もし継ぎ目を作っていなかった場合、ゆがんでしまう恐れがあるから、適度に継ぎ目を作って、膨張した分を補填しているような流れになると言う事でした。
最近では、金属膨張の特性をよく考えて、乗り心地が悪くなる継ぎ目をできるだけ、感じさせないようにアレンジをするようになってきていると言われています。これを、「ロングレール」と言われるレールが導入されているところが増えてきたようです。ロングレールは、継ぎ目と継ぎ目の距離があいているのもあるのですが、継ぎ目を上手に斜めに配置することで、継ぎ目のはばを限りなく小さくして、車輪がレールにぶつかる感触がほとんど発生しないように工夫したものだそうです。そのレールを走っていると、レールの継ぎ目の衝撃がほとんど車両に伝わらないため、あの「ガタンゴトン」が発生しなくなると言う事でした。
このことから、最近の電車では「ガタンゴトン」が聞こえない路線が現れてきているという事があります。みなさん、気付きました?ガタンゴトンがない路線。ごまウシの知っている路線で言えば、名古屋鉄道常連ごまウシとしては、名古屋鉄道で触れるとすれば、名古屋本線の長い直線区間などは、「ガタンゴトン」の音が限りなく聞けない状況となっています。それと、さらに言えば、常滑線なども、中部国際空港が開業するときに合わせてレールを大きく変えたのだと思いますが、音がしません。
子供の頃に思っていた電車の「ガタンゴトン」これが昔話になりつつあるのが、今の電車事情でした。
なお、昔から、「ガタンゴトン」の音がしなかった路線があります。それは、大きな歳でしか走っていない路線ではありますが、地下鉄がそれに当たります。トンネルや地下鉄では、気温の変動が小さいため、レールの継ぎ目を作っておく必要性が全くないため、レールはみっちりつながっており、そのため、レールの継ぎ目の音が発生しなくなっています。そのため、地下鉄では、ほぼ全体にわたって「ガタンゴトン」の音が聞こえません。地下鉄を利用したり、長いトンネルを通る路線に乗ることがあるときには、一度電車の音に耳をすましてみるといいかもしれません。
十分マニアックな話ではあったと思いますが、最近、ひらめいたごまウシの話題でした。