日本における書籍で用語などを最後に索引としてリストを載せてもらえることは良くあるお話かと思います。ジャンルとしては、教科書や専門書と行ったもので、最初から最後まで読むというのではなく、チャプターや必要な情報についてつまみ食いするような読み方をするようなテキスト類には、充実した索引がありますよね。
さて、この索引については、その言語にとって調べやすいように載せてあるため、ごまウシも含め、日本人ならば、50音順…これは当たり前ですよね。そして、その後には、アルファベット順であったりします。ただ、時に、こだわりが強い索引もあったりしますので、ちょっとご紹介しようと思います。
先ずは、一般的な索引
ご覧の通り、50音順で並べてあり、該当用語がどこに載せてあるのか、ページがリストアップされています。多くの方が普通に目にする索引ではないかと思います。
もちろん和書においても英語などのアルファベット用語がありますので、左のページにちらっとありますが、アルファベット順に並んでいる索引も存在はしています。因みに左のページは、「人名」リストになりますね。
さて、一方で、少し洋書を意識した索引もあります。
この索引は、なんと日本語も含めて、アルファベット順に並べてあります。そのため、Aのところには、「あ」が含まれていることになります。そのため、カタカナ用語、漢字用語などがAの中に入り込んでいます。その後に、英単語や熟語がリストアップされている感じになります。
この索引のパターンは、著者が洋書を専ら読まれていたり、洋書の和訳であったりするような場合に登場しますが、最初は混乱しますが、慣れてくると、この索引はこの索引で非常に便利です。
さて、洋書の索引は、どうでしょうか?もちろんアルファベット順であることは間違いないのですが、意外と並べ方に特徴があります。
このリストを見て頂くと、シンプルにAから始まる単語が羅列されているわけではありません。日本語と異なり、熟語になるととても長くなると言うのもあるのですが、英和辞典などでも見たことがあると思いますが、頭の英単語をリストにしますが、その後につく熟語群については、イ段横のずらしてリストアップするというような形になっています。例えば、このリストで言えば、Anorexiaに対して、掲載されている情報が、二つあるようで、一つは、Anorexia assessment of...という事柄であり、もう一つは、Anorexia in cancer anorexia-cachexia syndrome (CACS)と言う事柄についての情報といった感じになります。しかも、Anorexia-cachexia syndromeはハイフンでつながっていることもあり、別用語扱いのようですね。
日本人にとってみるとちょっと面食らいそうですが、これが、洋書の索引という事になります。ごまウシの持ち合わせている書籍は、ほぼこれが基本であったように思います。
今回、最後に登場するのが、「へ〜!」と感心してしまった索引ですが、確かにこれはこれでわかりやすいと感心しました。それが中国の書籍です。ごまウシは、漢方薬をよく処方することもあり、原著を中国から輸入して購入したりしたことがありました。その索引がこんな感じです。
方剤というのは、漢方薬の中で一番の最小単位は生薬と言われる、植物などの1種類を指しますが、それを組み合わせて作り上げた組み合わせの薬の名称を方剤と言っています。
この方剤の索引になるわけですが、なんと、「画数」で検索する形になっています。まさに漢和辞典の世界ですね。どうしても漢和辞典の印象しかないため、面食らいますが、さすが感じの国ですね、画数で検索できるようにすれば、全て網羅できます。
ただし、漢字は、小学校の時から学んできたとおり、書き方にきちんとしたルールがあり、それが分かっていないと画数ですらおかしくなることがありますので、きちんと全ての漢字において画数が把握できるように漢字の書き方の基本をしっかり把握しておく必要がありますね。これは、中国で一般的に使われている簡体文字と言われる書体に対しても適応されますので、中国の書籍を読まれるときには、簡体文字も含めて書き方をしっかり把握しておく必要がありますね。
いかがでしょうか?言語によって索引は変わってくると思いますが、ごまウシが手元でご用意できるものに限られましたが、ご紹介させて頂きました。