ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

最近の講演会

 ごまウシは現在、二つの講演会の準備を進めています。スライドを作成して、プレゼンテーションを行うわけですが、以前と比べて、なかなか条件が厳しくなっています。

 

 講演会では、一般的には、ドクター向けのものと看護師や介護士など医療・介護スタッフ向けのもの、そして一般の市民向けのも、そして、企業・事業のスタッフ向けであったりします。現在準備を進めているのは、メーカーさん主催の講演会の準備なので、ドクター向けが専らになります。

 

 講演会において、ごまウシも聞く側の立場だった場合には、演者の先生がメーカーさんの保有している医薬品を具体的にどのように使うのかということであったり、適応外であっても、実際にはよく治療には使われている、いわゆる裏処方的なものを知りたかったりします。標準的な処方の仕方や使用方法については、医薬品添付文書という、正式な文書にきちんと書いてあったりするため、それを読めば、少なくとも間違いのない処方が出来るわけです。

 ただ、実際には、標準的な治療を行ってもうまくいかない場合に、他の先生方はどのような方法でこのような標準的治療でうまくいかない場合に処方を組み合わせたりしているだろうって言う事が、一番知りたいことですが…。

 現在の講演会では、原則的には「適応外使用」は発表に使ってはいけない事になっています。また、添付文書に基づかない標準的ではない治療方法についても、話題としては触れてはいけない事になっています。また公平性を考え、類似薬についての甲乙をつけてもいけないとなっており、ほとんどの講演の内容が、標準的な処方方法に終始してしまう傾向が強くなってしまうところがあります。

 

 以前であれば、かなり自由にアレンジが出来ていたのが、あまり出来なくなってしまったため、ある意味ではオリジナルなスライドを作ることが難しくなってきています。それは発想の転換で考えれば、オリジナルなスライドをさほど準備する必要がなくなったといった方が良いかもしれません。むしろ、主催者が用意していただいた、演者用スライドを多用して、講演のストーリー展開を作っていく方が、規定違反を起こさなくてすむようになります。

 

 現在の講演の力量は、ごまウシの経験上は、スライドの内容よりは、実際には既成のスライドを用いても如何に聴者に印象に残る、納得感のある、それでいて知りたいと感じる内容のお話が出来るかということにかかっているように思えます。

 

 むしろ、その時のスピーチの力の方が求められてきているように感じているごまウシでした。アドリブばかりの講演をしているごまウシとしては、それも強みではあるものの、下準備も確りしておかないと、そのうち依頼をしていただかなくなる恐れもあり、現行なるものを作っておかないと…って思うようになりました。

 

 講演会は、緊張もしますが、終わったときに、評価の感想から、批評の感想まで様々ですが、「またお願いします」と言っていただいたときにはとても嬉しいですね。