みんな大好き、カレーのお話です。辛口は苦手な方はおられるかもしれませんが、基本的にカレーライスが嫌いな方はほとんどおられないとごまウシは確信しております。
さて、このカレーについては、ごまウシは、普段、とても大推薦の食材として、外来診療ではオススメをしております。これは栄養バランス面で申し上げているのではなくて、カロリー面です。
そういう点では、このところ連日カレーばかり食べているごまウシの食べ方は推奨されるものではありません。しかし、このカレーにはとてもすばらしい要素がたくさんあります。その点が高齢者を代表とする、一定の患者さん層には、推奨されるところがあります。
カレーについての特色をお話しさせていただくと、本格的インドカレーであっても層ですが、とてもすばらしいとろみ食となります。そして、香辛料が多く使用されているため、咽頭刺激は抜群となります。
そして、このカレーを種にして、色々な食材を煮込むことでとろみ食に含み混むことが可能となります。そして見た目も決して悪いイメージがありません。一般的な食材をとろみ食にすると見た目で嫌悪感を感じてしまうことがありますが、カレーは最初からとろみ食なので、何一つ不自然さがありません。
そして、究極のお話として、カレーが嫌いだって言う方がほとんどいらっしゃらないことが重要です。そのため、どんな方でもどんな年代の方にもオススメできる食材となります。
ごまウシがカレーを推奨している方々は、以下のような方々にオススメをしております。
・がんの化学療法などで著しく食欲が減退してしまった方
・肺炎など大病を患ったあとに、倦怠感で食欲が戻ってこない方
・脳梗塞や衰弱などで、飲み込む力が弱くなり、通常の食材では誤嚥してしまう方
共通していることは、みなさん、体力が減退し、少しでも多くのカロリーを摂取しておきたい状況にあることです。次に食欲が減退していて、どうしても甘い補助食品に頼りがちになっており、あじにげんなりしている状況が想定される方々になります。そして、飲み込みの力が弱く、誤嚥しかねない状況にある方々です。
まずは、カレーはとろみ食であるため、嚥下に対してはとても優しいことが言えます。そして、カプサイシンをはじめとして香辛料が含有しているため、咽頭刺激が強まり、嚥下反射がでやすくなります。そして、最後に少しの量でも高カロリーであることです。
食べられるのであれば、何でもいいという状況に追い込まれている状況であれば、真っ先にカレーを試みることがオススメです。
カレーが食べられた場合には、そのカロリーから、体力が徐々に回復し他のものが食べられるようになってきます。
そういう点では、とにかくカレーがオススメとなります。
ただ、唯一禁忌というか欠点というものがあります。それは、手足口病をはじめとして、抗がん剤治療でも口内炎が多発しているような状況の時にカレーを食べるとまさに拷問となります。その点では口腔内に痛みがない方が条件に含まれることとなります。
他にも体力低下時にオススメの食材はありますが、ごまウシのこのところのブームである、カレーをとにかくオススメ致します。