第7波新型コロナ感染症は、さすがに今までとは桁の違う増え方により、どこに行っても大変な状況となっております。
特に今回は、保健所の運営がほぼ破綻してしまっています。そのため、対策として、濃厚接触者を追跡しないという立場をとったりとして、管理体制を緩めることで対応をしているのですが、それはそれで課題なのですが、医療現場では、陽性者が多発しており、その結果として、報告件数の処理に溢れかえっている保健所の現状があります。
さて今回は、医療機関側の、コロナとの戦いの現状を見てみたいと思います。
確かに、一番最初の新型コロナ感染症がはやった、第1波の時のような、感染症そのものの病気の勢いによる恐怖感は、軽減しているように感じられます。また、感染防御の方法についても、概ね、コツというものが見出され、確かにエアロゾルであるとか空気感染とか言いますが、なんとか動線を区切りながら取り組めています。
そして、ワクチンの普及とともに、治療の方向性が見えてきているのもあり、結果的には重傷者数が格段に減少しております。
しかし、最も問題となっているのは、窓口の問題です。とにかく発熱者が爆増している実情があります。そして、発熱者に対しては、抗原検査あるいはPCR検査を行っていくわけですが、発熱者がそれだけ増えてしまうと、検査キットの消費も著しいものがあり、各医療機関で、このキットそのものが枯渇する恐れが出てきております。
最近の報道では、国から各自治体への支給というものがありましたが、支給は始まりつつあるのですが、お盆対応が微妙であったり、なかなか行政の動きもうまくいっていないところがあります。
新型コロナ感染症のこれからの行く末は、どうなるか、先の見通しは分からなくなりましたが、少なくとも、初めて遭遇したときのような、大混乱はかなり減少してきており、また、マスクと手指消毒での防御効果についても、実績が積み重ねられつつあるのがあります。治療方法がある程度確立されたことにより、重症化率が低下し、一般的なインフルエンザ水準にまで落ち着いてきたように感じられます。
感染者数は多く、インフルエンザとは桁が違う実情はありますが、もう拾いきれないということを考えると、そろそろ集団免疫の力を借りるなど、感染症法の分類の第2類から第5類などへの変更も時期かもしれません。確かに治療がほぼ国費でまかなわれるため、治療費の自己負担がないというメリットがありましたが、結果的には税金でまかなわれているもの。それを考えると、第5類に落としてもさほど問題がなように思えたりします。
まだまだ、議論は尽きないところですが、いつまでも、「将来の」ポストコロナという考え方ではなく、そろそろお迎えしたいポストコロナの生活スタイルを実現したいものですね。