ごまウシも最近考えることが多くて、苦しいときがあるのですが、そのようなときに頭によぎることは、やはり失敗に対する罪悪感のようなものでしょうか。
失敗という事は、自分にとっても悪い思いをするのもあるのですが、時には周りにご迷惑をおかけしてしまうことでもあります。そのため、失敗は、小さなもの大きなものどちらに置いても負の財産のように感じてしまうことがあります。
しかし、実際は、失敗は成功の元と言われているとおり、失敗があるからこそ本当の成功があると言えます。
医療現場においては、失敗の代表格に、医療ミスというものがあります。小さなものから大きなものまで様々ではありますが、これはもちろんわざとしているわけではありません。うっかりです。人間ですからね。
ですが、世の中の医療機関において、このミスが日常茶飯事…ではありますが、大きな事故が全くと言ってよいほど発生していないことはおわかりかと思います。
これがまさにミスから学んだ情報を蓄積させた結果なのです。
ミスは宝物です。ミスをしたときに、そのミスが発生した原因を探ることで、次に同じミスをしなくなる、あるいはミスに対して未然に防ぐことができるようになると言うものです。
ミスを防ぐための行動が発展し、よく分からない振る舞いに発展している姿を見かけるのが、電車でしょうか。
あそこにたくさん存在しているミスを防ぐための技術が、いわゆる指さし、点呼といった数々です。過去の甚大な事故に限らず、小さなひやりとした出来事などそれが積み重なってあの行動が生まれます。
一つ一つの信号に指を伸ばして確認、そして、発車、乗降の時の確認…様々ですが、全てがミスの上からできあがった手法で、現在は、電車同士の事故などは全く発生しなくなっていますよね。
失敗は嬉しいお話ではありません。しかし、必ずやそのミスは次の成功につながるもの。大切に温めて扱うことが重要でしょう。
このようなことを最近は言い聞かせているのでした…。