本日まで、報道にありましたようにauの通信障害が続いていました。ごまウシの勤める病院では、院内電話はガラケー型とスマートフォン型とあり、いずれにしてもキャリアーとしてはauになっています。
とても便利なもので、内線電話にも使え、外出先でも内戦の固定電話にダイレクトにかけられたり、他の端末にも内線電話番号でかけられたりします。
ところが今回の障害で、内線電話としての機能まで失われてしまったのです。本日7月4日ですが、突然午後13時半ごろ復活したみたいで、内線電話が突然かかりびっくりしました。それまでは、内線でも外線でもつながらないという状態で、業務としては危険極まりない状況でした。
なにしろ、電話が通じないわけですので、入院中の患者さんが急変となったときにドクターに連絡がつかない事態ということだったのです。みな個人のスマホを持ち歩いたわけですが、もちろん個人スマホもauの方がいらっしゃるわけでちょっと大変でした。
ただ、一貫して利用できたのは、もちろん固定電話であり、固定内線電話でした。電話線でつながっていますからね。
詳しくはわかりませんが、最近では役割が小さくなっている固定電話ですが、案外便利な部分があります。多機能電話はおいておいて、昔ながらのただ鳴らして、ただかけるだけの固定電話は、実は、電話線から電源を取っていますので、場合によっては、停電になっても電話は通じることがあったりします。
スマホの場合は、大丈夫かと思われることがありますが、中継基地が停電するとアウトです。固定電話も同じようなことが言えるかもしれませんが、単純なつくりの固定電話については、家のみの停電の場合は、接続可能だったりします。なおかつ、電話線の断線がなければ、バッテリーではないため、いつまでも通話可能となります。
さて、今回のauの通信障害ですが、2日以上続いていたため、人災という言葉にはなりますが、自然災害が発生した時のトラブルに似たところがあったように感じられます。
病院が2日間通信遮断された場合、どうしたらいいだろうか?
このような問題提起がなされたような気がします。
停電という場合には、もちろん、電子カルテのダウンやそれ以外に医療機器の問題などたくさんの課題がありますが、それらは別で考える必要がありますが、今回の場合は、通信回線の問題についての課題を検討することとなります。
振り返ると、最近では、病院内においても固定電話の数が激減してきましたが、亡くなったわけではありません。そのため、固定電話同士の話し合いなどは、今回の通信障害においても問題なく、それをフル活用する形となりました。
今までなったことがなかった医局の内線電話もよくなっていました。ちなみに内線電話でも、電気供給をしているようで、固定電話から出るコードは電話線のみでした。
今回の通信障害では、とても固定電話のすばらしさを実感したわけですが、固定されていることのわずらわしさは、さらに実感することとなりました。
最終的には、停電において、それ以外の通信障害においても、最終的に、多少電池などのバッテリーが必要になりますが、トランシーバーというものが最終兵器化という風に感じました。トランシーバーは、受信機としてだけでなく送信機としての機能があり、さらに送信は自身の電波で送信するため、送信範囲は有限ではあるものの、建物内であれば、強力に助っ人となってくれるようです。
このようなこともあり、医療用のスマートフォンは、トランシーバーとしての役割も持てたらと思ったりします。ただ、医療用については、医療機器に影響を与えてはいけないため、電波の出し方については細心の注意が必要であることは確かですので、容易な話ではありませんね。
スマホ通信が当たり前の時代、通信障害が災害級のトラブルに発展している実態を目の当たりにしましたが、既存の技術というものはこういう時にフル稼働させると一定の対策となるということが学びとして得られたように思います。