最後に天の川そのものを話題に触れたいと思います。
天の川は多くの方がご存じだと思いますが、これは私たちが住んでいる天の川を真横から中心に向かって眺めているときにみえる、無数の星が煙のように見えた上であまりの大量のガスのため、真ん中が黒っぽくなってしまっているものです。
その天の川の中心部分は、バルジと言われている膨らんだ領域にはなるのですが、これが先日話題に触れた、大質量ブラックホール射手座A*が存在しているわけです。
この天の川の中心部分には、太陽の数十杯の重さの星が無数ぐるぐる回っており、さらには、みえてはいないブラックホールも大量にぐるぐる回っているすさまじい世界だと言われております。
もちろん、天の川の中心に太陽系が存在した婆愛にはさぞかし賑やかな星空で、夜も昼間のように明るくなることでしょう。
ただ、大量の紫外線やガンマ線が飛び交い、それぞれの恒星が近づくたびに熱で焼け焦がされる恐ろしい環境でしょう。
実際は、天の川銀河というのは、このような5本の手を持った渦巻き銀河だそうです。
これが、太陽のような星が煙のような感じのおびただしい数となってできあがっている塊というのは壮大すぎて感覚がおかしくなりますよね。
この天の川銀河よりもさらに大きいのがお隣さんのアンドロメダ銀河です。サイズは天の川銀河よりも2倍くらいあるそうで、想像を絶するものがあります。
サイズの大きすぎ差のために途方に暮れてしまいますよね。
空を眺めると、やはり、人類の営みが、全く周囲に影響していない、とてもちっぽけなものであることを実感します。
小さなことを色々と悩むのも必要ないというのが、この宇宙でしょうか。