十五夜の満月はとても素敵な夜景を作ってもらえます。付きの面には、ウサギさんが餅つきをしている…と言ったところから、団子を食べたりする…などとありますが、いつものお月様の姿ですね。
ところで、この月がいつも同じ模様をしているのはどうしてでしょう?世界中でどこで見ても月の模様は同じです。言い換えると、月は、地球に対して、いつも同じ面を向けているというものです。この現象については、潮汐ロックなどという言葉で説明されています。
本日は、ごまウシが知っている潮汐ロックについての説明を行いたいと思います。そのためには重力というものを説明していく必要があります。
重力は、簡単に説明をしようとすれば、シンプルに磁力と考えてもらうとわかりやすいのですが、S極とN極という概念は捨てて、引き合うところだけに注目してください。それは、反重力という概念はさすがにここで登場させるわけにいかないからです。
月の重力が地球に与える影響について見てみると、これは潮位の変動に表れてきます。これは言い換えると、月の重力の影響により、地球は、形が変わり、月寄りに重心が偏ることとなります。これが反対の月の場合は、地球のさらに巨大な重力により、中心核が地球側に偏ることになります。
その月が地球の周りをぐるぐる回っている場合、偏った重力の方をどうしても地球側に向けるようになっていきます。そうすると徐々に、月の公転と月の自転がシンクロしてくることとなります。そうすると、最終的には、常に、重心が地球に寄った側を常に地球に向けて回り続けることとなります。だるまさんが、どんなにひっくり返しても立ち上げるのと同じ感じだと言えます。
潮汐ロックは、月と地球の関係でも言われていますが、大きな重力差のある星と星が近い距離で公転しあっている場合、小さい星が潮汐ロックされていることが専らです。
有名なお話としては、太陽よりもずっと小さい赤色矮星の周りに回る、生物が生きているかもしれないという惑星は、赤色矮星のとても近いところを公転するため、常に同じ方向を向いて公転するため、目玉のおやじのような液体の水が存在する地域と、氷で包まれた暗い地域とで構成される惑星になるとも言われています。
Universal Sandbox 2にてシミュレーションをしてみましたが、残念ながらうまく作れませんでしたが、潮汐ロックがあることで、月は常に同じ模様を見せてくれるので、そういう点では、月夜は安定の安心感がありますね。