昨日11月19日は、ほぼ皆既月食という日でした。みなさん見られましたか?満月が急速に欠けていき、徐々にうすい月になったかと思えば、月全体が薄暗く光っているように見え、そして、気づけば再び満月に戻る。
私のスマートフォンで撮れた写真は…せいぜいこの程度…。
星空など空の写真を撮ろうと思うと、やはり、スマートフォンでは限界があります。さらに三脚も用意していないので、手ぶれは必死ですしね。天体ショーの時には、高感度ISOの設定が可能な一眼レフデジタルカメラが良いでしょうか。もちろん、何も知らない私には、ISOがどうのこうの等というのは議論できる立場にはありませんが…。
因みに、本日朝の月はこんな感じで立派な満月でしたよ。
周りとの明るさのコントロ札が目立たないときの斜進法がとりやすいですね。
さて、月食は、もちろん、地球の影が月に映った瞬間のことを言っているわけですが、この微妙な赤みがかったような色になるためには、地球が、太陽との間の手前にありすぎてもいけないし、遠すぎてもいけないわけです。同じ事が日食においても言えます。太陽に対して、月が適度な距離にあって、ちょうど大きさが同じに見えるところで重なるから、コロナを観察することができるような、日食を見ることができるわけです。
この距離関係は、太陽と地球との平均距離の一天文単位(149597870.7km)に対して月が384400kmの平均距離にあることが重要で、この距離にあるときには、月の大きさも、太陽の大きさも一緒に見えるわけです。天文単位については、あまりに大きすぎるため、多少のブレはほとんど分からないくらいですが、月の大きさに対して、384400kmがとても絶妙であるという事になります。
古代の地球では、もっと月が近かったので、現在みたいな綺麗な月食や日食は見えなかったことでしょう。
ちなみに、月食は、もちろん地球から見てのことですが…月から見たらどうなっているでしょう…って言うことで、月に行ってみると…。
まさに、月では日食が起こっていることになるのです。ただし、太陽を隠しているのは、地球ですけどね。
ちなみに、みなさんご存じでした?月から地球を見ると、いつもほぼ同じ位置に地球が空の一点に固定されて存在するんですよ。
カンの鋭い方は、月の表面の模様がいつも同じだから、月は、地球から見れば、同じ面をいつも向けている訳だから、月から見れば地球は同じ位置にあると気づけると思います。
地球と月は、距離がとても近いのでお互いが重力の影響をしあうため、地球を公転している月は、自分自身の回る時点がどんどんシンクロしていき、結果的には、公転周期と自転周期が一致し、いつも同じ方向を地球に向けるようになるのです。この現象のことを潮汐ロックと言ったりしますが、ぷかぷかと空に地球が浮かび続ける不思議な光景を目にする事になるのです。
さて、最後に、この月から見た地球の画像ですが、最近のゲームシュミレーションソフトの素晴らしさを示しているものではありますが、実際に、月に行ってきたみたいな映像を作り出してくれます。このソフトは、SpaceEngineと言いますが、以前には、他にUniverseSandbox等というものも借用させていただきました。宇宙のロマンを語るのに、便利なソフト達です。SpaceEngineは私にとってはWindows西金井店ではとても残念ですが、UniverselSandboxはMacも利用できます。リアルさの面ではSpaceEngineが一歩先を行っています。ゲーマーではありませんが、シュミレーションは面白いですね。