どれほど分厚い雲が立ち込めても、やはり、この雲行きに勝るものはないでしょう。そんな雲で思いつくのが、これです。
そうです。木星です。いわゆるガス惑星といわれているこの星ですが、本体のほとんどが水素やヘリウムで構成されている中、この特徴的な模様を作っているのがアンモニアであったり、流加化合物であったりするということですが、まさに、これが木星の雲ということになります。
数百キロという大きさの積乱雲が存在し、雷なども確認されており、地球の雲の巨大版といえるものでしょう。
しかも、木星の表面をよく観察すると、無数の渦があり、それが、地球の直系の半分近くあったりするものばかりだったりするのでどのような気象状況なのか、怖いながらも見てみたい気持ちになりますよね。
ちなみに、うっかりしていましたが、この写真には木製の代表的な渦である大赤斑といわれる地球の直系をはるかに超える赤色の渦があります。最近徐々に小さくなってきているといわれてはいるものの、壮大なものであることには変わりありません。
地球における竜巻の被害などすさまじい気象状況もありますが、様々な雲の模様もそうですけど、木星のダイナミックさに比べれば、とても繊細で柔らかいものであることを感じます。