ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

身体的に異常はないが身体が病気ーーー2ーーー

 本日は、身体的に異常がないと言うことについて、さらに掘り下げてお話をしたいと思います。みなさんは、検診を受けられたことはありますか?検診を受けたことがない方…ぜひ、受けて下さい。健診は当院の健康管理センターへ…などと宣伝はしませんが…。

 また、普段、内科などに通院をされている方はいらっしゃいますか?

 かかりつけの先生がいらっしゃったりする場合は、かかりつけの先生にたまに検査でも…などと相談されることをオススメ致します。

 

 さて、このような健診や検査のお話をしたのは、若い方はともかくとして、中年以降の方々の多くが、健診などの検査を行うと、全てがA判定という方は、少なく、むしろB判定やC判定と言ったものを見かけることもあるでしょう。

 実は、健診の結果などに登場する判定基準は、A以外は全て治療を要する状態とは言えない事が多く存在します。

 例えば、コレステロールが少し高くてC判定をもらってしまった…。それですぐ治療を要する状況とは言えません。他にも血糖値や尿蛋白など、検査の異常を指摘された経験はあるのではないかと思います。

 ごまウシは、今書きながらハッと気付いたことがありますが、今お話ししている事柄は、まさに全く180度反対の身体的に異常なのに逆に病気ではない場合のお話でした。検査データで異常があっても、病気扱いをしないことを言います。

 検査結果は基本的には、統計学的にほとんどの方がその結果の範囲内に収まることを指し示しており、病気である場合に、その基準値から幾分かずれてくることで、引っかけてくるものです。だから、基準値からずれていれば、病気である可能性があるわけです。しかし、基準値からずれていても、絶対に病気というわけでもありません。個人差というものがあります。そのため、精密に調べて、病気じゃないかどうかと言うことを確認するのが二時健診となります。一方で、病気であると診断されたとしても、治療を行うとは限りません。治療には効果だけでなく副反応もあったりするので、わざわざ治療しなくてもよいというものについては経過観察となります。検査が異常でも、様子を見るというのはこのことになります。

 

 さて、終盤にもかかわらず、ここで本題に入ります。今度は逆のバージョンです。症状があるのに、検査に異常が見当たらないということです。この場合は症状があるので苦しみがあるので症状をとって欲しいと思うわけですが、それに対してドクターが首を縦に振りません。説得して渋々ごまかすような薬が処方されることがあります。

 

 異常がないのに症状があるって一体どういうことか?これは、先ほどの正反対のお話に近いものがあるのですが、症状があっても、それを治療の対象とするのかどうかという判断をドクターは行っています。例えば、頭痛があって、これについて患者さんはくも膜下出血のような症状がないかどうかと言うのを心配していたりします。しかし、調べると、そのようなものはなく、異常はないということとなり、診察が終わってしまうことがあります。

 ドクターは、治療が必要なものを探しているのであって、症状に対して何かしようとしているわけではないのです。そこが大きく違うところです。また、後遺症的に症状が残存している場合にも時には治療する手法がないため、治療しない場合があります。

 例えば、小さな脳梗塞が昔あった葉で、その結果として、なんとなく、足がもつれる感じがある場合に、そのもつれに対して治療を…と求めても、何もしてくれません。一言「まあ…仕方がありません」

 そんな感じになってしまいます。

 

 まだまだ、語り出すと止まりませんが、どれほど辛い症状があっても、それをドクターは治療するかどうかと言うのは、ざっくりと言えば、治療の対象となるかどうかの判断になります。そのため、治療の判断にならないものは、残念ながら症状があっても治療を行いません。治療方法がないというのも同じです。

 症状があっても治療してくれないというところに悲しい思いをされてしまう方も多々いらっしゃるかもしれませんが、医療がまさに万能ではないというところを指し示しているようなものです。

 ごまウシは、この症状があっても治療の対象ではないという方々への相談対応をしていたりします。なかなか難しいですね。医学的に治療できる手法がないのに、どうしたらいいものか…日々悩んでおります。そして、診察にとても時間をかけております。。。みなさんのお越しをこころよりお待ちしております…などと言いにくい現状もありますが…日々、異常がない身体の病気に向き合っております。