本日は、知りたがりの脳の弱みについて触れていこうと思います。
強みでは、知ることで、次の予測が立てられるようになり、さらに知見を重ねることにより、解決方法を見出すことでした。
実は、知るという事ができれば、脳はとても安心できるのですが、知ることができない場合、脳は、この夜の終わりのような不安に陥ってしまう傾向が強く認められます。
たとえのお話をすれば、学会などで出張に出かけたとき、その学会の近辺で、神社巡りを行ったとします。神社は、歩きではいけなかったため、タクシーを活用し、山奥に出かけ、無事に参拝を終えましたが、その終えた頃くらいから、突然の大雨が降り出し…ここまでのお話であれば、もしかしたら筒前の気象変化は、神様からのメッセージかもしれない…などという話題になるのですが、それだけでは収まらず、神社の山の中で、目の前の橋が崩れてしまい、どうしようもならない状態となりました。スマホを開くとなんと圏外。さてどうしましょう?
これから先何が起こるだろうか、何も分からないし、知ることもできないのです。それに現在いる場所について、タクシーで運ばれてきただけなので、道順とかも分かりません。そしてスマホが圏外であるため、マップも開けません。
知らないだらけで、何をしていいのか動か分からず、多くの方は、フリーズしてしまうことでしょう。そして、不安に駆られて無目的に、何か解決方法がないかどうか、うろうろと放浪してしまうことになるでしょう。
結果として、橋が崩れたことにより正規の道で帰れないことにより、正規の道を外れ、本物の遭難となる…なんて言うことがあり、冷静さを欠いた結果として悲惨なこととなる場合もあります。
知りたがりの脳に対しての一番の弱点は、知ることが出来ない事なのです。そのことにより、脳はパニックを起こし、冷静さを失ってしまう訳なのです。
これは、現代のようにあらゆる知見が積み重なった中においても起こりうることとしてあります。これの代表的なものが将来に対する不安であったり、現時点で答えが出ない事柄に対する不安であったりするでしょう。
もし、現時点で、3年後に隕石が墜落してくるなどという情報が流れたとしたらどうでしょう?しかも、それがどこにも報道されていない情報です。あたふたしてどうしようもならなくなるでしょう。また、ある程度情報があったとしても、人類がとれる対策方法が全く見出されていなかったら、人類全体がパニックになることでしょう。
この知りたがりの脳における弱みは、不安や悩みに直面したときに、もろに脳にストレスを与えてしまう現象となります。この現象に対処するための方法…これがとても難しいと言えます。
現代社会、色々な人付き合いなどでもそうですが、知ることのできない先の見えない不安に駆られることも数多くあるでしょう。そんなときにどのように過ごしたらいいのか…。
知りたがりの脳に対して、知らない事への美徳を教え込むことが問題の解決になると言われています。このテーマについては、とても難しい事柄ですが、いずれ触れてみようと思います。
本日で知りたがりの脳のシリーズ3回で終わりにしたいと思います。