ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

知りたがりの脳ーーー強みと弱みーーー1

 人間の脳というものは、知りたがりの塊であると言えます。もちろんこれは人間に限った話ではありませんが、学習することを本能的に求めているのが脳と言えます。考えてみれば当たり前のことではあります。

 生き物として生きていくためには、既に先天的に身に付けられた技術だけでは、生きていられないため、生き物は、出会った出来事に対して記憶し、その記憶から、関連性を見出し、そして理解をすることにより、現象に対しての次に起こりうることを推測し行動することができます。

 例えば、電流の流れている床を通ったらたどり着ける餌場と、電流を回避することのできる餌場とを用意して、それぞれのルートの色合いを変えてみて、動物に環境を提供した場合、電撃を受けて、ショックを受けた動物は、できるだけショックを避けようと考えるようになりますが、餌場には生きていくためには必要なため、恐る恐る出かけていくわけです。そして、餌場に安全にたどり着けたときに、なぜたどり着けたか、知ろうとし、経験を学び、学習した上で、ルートの特徴を理解するようになります。

 このようにして、生きていくためには、状況を知っていく必要があるため、知りたがる脳というのは、生きるための一つの技術となります。

 

 人類の文明というものは、まさに、この知りたがりの脳の究極と言えるでしょう。例えば、エジプトのナイル川の氾濫について、古代人は、突然やってくる洪水で多くの人を亡くしている一方で川沿いの肥沃な土地での食料などの獲得にどうしても川のそばで生活をするようになります。どのタイミングで洪水が起こるのだろう…この疑問を知りたがるようになり、その関連性を周りを必死に観察することで、学び、身に付けてきたのが天文学と言われています。太陽の日の出、日没の位置、そして、星空の星の並び方の関連性…これらの関連性で、洪水が起こるタイミングの時には、どの位置から日が昇って没するのか、そして、洪水が起こり出す時期の星図はどうなのかを発見することで、洪水が起こるかもしれないタイミングを予見し、回避策をとることができるようになります。

 

 知りたがりの脳は、まさに、このようにして、様々な情報を観察し、関連性を知ることで、新しい知見を得て、その関連性から、新しい、技術や生きやすくするための技術を生み出し、そして、さらに発展し…現代文明へと発展したと言えます。

 現在では、さらなる、地球を越えた、人類がたどり着けないような宇宙の深淵部に対する理論なども探求し知ることで、地球から出て他の星で生活することまで人類は探求し、生きやすさを探し求めているのかもしれません。

 

 この知りたがりの脳は、当然ながら強みもあるのですが、逆に弱みというものがあったりします。それについて、さらに触れていこうと思います。