ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

思い返す東北震災

 ごまウシは、2011年3月11日の午後は、特別養護老人ホームへ往診に行っていたときでした。ホームに到着し、いつも通り職員の方々が入所者を順番に連れてきて頂き、診察をしていたところでした。この往診の活動が、現在の認知症診療を専門としたい気持ちを固める一つのきっかけであったという事を思い出します。

 

 診察も後半にさしかかった頃、なんとなくめまい(?)みたいな浮遊感があり、「揺れてる?」と入所者の方に聞くも「別に?」と答え、職員が、「いや揺れていますよ」と言う発言で揺れに気付くくらい。しかし、その揺れが気持ち悪いほどのゆったりと長く続き、1分ほど過ぎたところで、点滴台やキャスター付きの台などが、右へ左へと動き出すくらいゆっくりなものの大きな振幅を見せるようになり、入所者の方はなんとも感じていないようでしたが、職員の方々が、そわそわし始めていました。

 

 ホームの診察は、まず動ける方は診察室に誘導してもらって、その後に寝たきりの方を中心に部屋を回るというスタイルでしたが、部屋を回ると、入所者の方のテレビの番組は全てNHKにそろえられていました(職員がパニックになって随所のテレビをNHKにチャンネルを変えてしまったとのことでした)。

 部屋を回りながら、大きな地震が発生していたんだという事を知ることとなりました。それも、私が当時勤めていたところが愛知県だったのですが、揺れの出所が東北地方だとわかり、現地では恐ろしいことが起こっているに違いないという確信を持つに至りましたが、津波の情報は、全くなく、日本地図が赤い輪郭で囲まれて点滅しているのがうつっているのみでした。

 

 東北のみなさんから見れば、ふざけたことをと言われてしまいそうですが、その時からしばらくの間、時間が止まってしまったみたいな感覚に襲われました。どこのチャンネルを見ても地震のニュースばかりというすさまじく、恐ろしく、現実味のない報道の嵐…。

 

 地震の恐ろしさを実感し、恐怖におののいた1日でした。

 

 思い返すといろいろと他にもありますが、次のお話で

 

 

は、こんなごまウシも被災地への支援部隊に参加したというお話をさせて頂こうと思います。