ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

発達気質について

 ここに書く記事は、あるトラブルからのお話しなのですが、「特定の方の批判」では決してない事を前提にしていただきたいと思います。

 

 ごまウシは、通勤電車としては、できるだけ混雑を避けて、早い時間のものに乗車しています。その結果として、ぎゅうぎゅうの電車で通勤することはなくゆとりのある通勤となっています。

 とはいえ、両隣に座られるという状況は、通勤ですから当然と言えば当然です。

 昨年から頸椎ヘルニアの関係で、背中から腕にかけての痛みがあるわけですが、今はほぼ解消しているのですが、肩をすぼめるような姿勢で長時間いると、激痛が背中全体にわたり、腕に放散するなんて言う自体があり、通勤では、肩は広げ気味で、姿勢を変えないというパターンで通勤していました。

 

 ある日前方の車両で二人がけくらいしかないところに、座っていると、他に席が空いているにもかかわらず、とある方が、ごまウシの隣に座り、さらにリュックの底を支えるような姿勢で、ぐっと肩を押し込むようにごまウシをプレスするように座られました。さすがに腕に痺れるような放散痛を認めたため、姿勢を変えられずにプレスし合うような形になり、動くこともなかな…他の席にと言うこともできない状況となりました。幸い、同じ駅で降りてもらえたので助かったのですが、その時以来、二人がけのシートには座らないようにするようになりました。

 しかし、通勤電車というのは、いつも同じ方が乗車されます。

 その方は、決まった場所に必ず座り、同じようにリュックの底を支えるような姿勢で方を広げて座られます。隣に人がいようがいまいが決まった場所に。さすがにそこが埋まっているときや荷物を置かれてしまっているときは、どかしてまではさすがに座りませんが、姿勢は変わらず、肩を広げて座られます。

 そして、本日トラブル発生でした。ごまウシと一つ間を開けて、ちょっとごっつい方が座っているところに、いつもの場所が高校生で埋められていたため、座ってこられたわけです。ごまウシもそのごっつい方も方が狭いわけではないところに、強引にいつもの姿勢で座ろうとしてしまったため、ごまウシも強いプレスを受け、ごまウシだけなら、そのままだったのですが、反対側のごっつい方へもプレスをしていたようで…目をつむっていたので分かりませんが、何かあったようで舌打ちと何かしらの衝撃がこちらに伝わってきました。

 降りるときには、ごっつい方は、間に座ったあの方をものすごい形相でにらみつけていました…。

 

 さて、こんなトラブルですが、あの方の座る位置、座ったときの姿勢というのは、ある種の「こだわり」と言うものになりますね。

 こだわりのお話しは、精神医学ではよく登場する話題です。「強迫」という表現であったり、「粘着気質」と言ったりと…。そして、「発達気質」と言う表現が使われることがあります。

 座席へのこだわり、トラブルになるくらいの座る姿勢へのこだわり…この点については、「発達気質」という描写をする可能性があるかなとごまウシは思ってしまいました。

 ただし、このこだわり…トラブルになってしまったから、よろしくない話題ではありますが、誰しもが持っているものと考えてよいかと思います。

 ごまウシにももちろん発達気質と言うほどのこだわりがあるように感じます。ブログが現在も毎日書き続けているところも発達気質かもしれません(話題を出せない日であってもいわば強引に記事を書いているときもあったような…)。

 それ以外にもお宅訪問の際に作法に基づいた参拝方法ですが、他の参拝客がいらっしゃっても、そこは譲らないために、参拝の時間が延びてしまったり。

 または、CoCo壱番屋のカレーは、ほぼいつも頼み方が同じであったり…などなど。

 

 発達気質というのは、誰でも持っているものと言えますね。なぜ発達気質という表現を使うかと言えば、「発達障害」の性格傾向にこのこだわりの強さがあるからなんです。

 今の話題では悪いことばかりのように感じられますが、こだわって徹底的に追求する姿勢になるため、職人さん、研究者さん、学者さんといった職業には、類い希な実力を発揮することができます。それに、ミスなどを回避し、正確な行動ができるという事も確かです。

 トラブルとなってしまったため、残念なお話しではあるのですが、おそらくこだわりの強さは、適切な場所では、すばらしく発揮されていることでしょう。

 

 もちろん、発達気質というこだわりは、トラブルにはなりやすいので、そこに「柔軟性」を混ぜ込み、妥協するという取り組みが必要なのは言うまでもない事ではあります。

 こだわりとこだわりがぶつかった一場面でした…。