ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

反対意見はとても大切

 新しいプロジェクトを始めようとしたりしたことはありますか?お仕事の中には、日々単調に現状を維持していく必要のあるお仕事から、状況や時代の流れに合わせて日々進化し変化をするためのプロジェクトを図りながら進むお仕事もあるでしょう。

 変化のない単調なお仕事は、変わりがない分新しいことを頭に入れる必要がないため、慣れてしまえばとても楽に快適に行うことができます。しかし、時代の流れなどには後れをとり、会社によってはそれが競合から差をつけられ、最終的には倒産に追い込まれることもあるでしょう。そのため、新たなプロジェクトを立ち上げ、既成事実を変えていこうとする為の取り組みを実施していく必要があります。

 新しいプロジェクトに対しては、必ずその進行をブレーキ書けるような意見や反対の意見を述べる方が現れます。ある意味変化という事を嫌悪感を以て迎えられることは良くある話しです。プロジェクトを進める側にたったあなたは、このプロジェクトにブレーキをかけたり、反対の意見を言う方々に対して、どのように向き合っていますか?この向き合い方次第では、先々の進め方が大きく変わってくる可能性があります。

 まず、進めようとするプロジェクトを計画している側の気持ちを考えてみましょう。新しい旅に出るように、みなが意気込み、気分の高ぶりを以て興奮状態で猛進する傾向が強くあります。そのため、仲間同士の団結力は高まり、一つの目的に向けて、いわゆる猪突猛進状態となっていることが専らです。そのため、この活動に対して、否定的な意見を述べる人たちの姿が見えると、どう感じるかと言えば、「不快そのもの」になってしまいがちです。

 不快に感じた意見に対してはみなさんはどのようにしてしまうでしょうか?そう…排除するか無視をするか…場合によっては、論破するような形で反対意見については有無を言わせない形で潰してしまうことが専らになりがちです。

 さて、プロジェクトに対して否定的であったり反対の意見を持っている立場に立って考えてみましょう。なぜ、否定的な考えを持ったのでしょう?なぜ反対をしているのでしょう?

 おそらく、一つには、「どうせうまくいかない」と言った思いがあったり、「仕事が増えたりするのはいやだな」などと後ろ向きな思考が働いたりしている場合が多いですよね。あるいは、「そんなことをして大丈夫なのか不安。巻き込まれたくない」と言った恐怖のようなものを抱く方もいるでしょう。

 反対意見を述べている人は、「悪意を持ってプロジェクトを潰そうとする」事が目的としている方はほぼ皆無でしょう。特に職場においては、会社という一つの共通の土台の上に立っているものですので、悪意というのはむしろ当然あってはならないことですので、労働契約を結んだ社会人としてはないものとして扱って良いでしょう。

 反対意見には、きちんとした理由があります。例えば、「どうせうまくいかない」と言う発想は、プロジェクトに「うまくいかない可能性」を感じているところがあるからと言う事になりますので、どのあたりがうまくいかないように感じられるか、そう感じた方から率直にうまくいかないように見える理由をどんなことでも良いので聞き取っていくことが重要でしょう。「なんとなくうまくいかないかも」であっても、反対するからには、「なんとなく」を徹底追求する必要があります。このなんとなく漠然と感じている内容や方向性にこのプロジェクトのリスクが隠れている可能性もあります。プロジェクト企画者は、この不安の訴えに対して、理路整然と確実な納得できるような説明を用意する必要があります。その説明が用意できない場合にはリスクに対して破綻する恐れがあることを逆に意味をしていると言えます。

 あくまで、不安に対する回答方法の例ですが、それ以外にも、批判的な意見に対しても、どの部分に批判的な気持ちになったのか、どのように批判しているか、批判する根拠はなにか、さらには受容できない理由は何かなど徹底的に聞き取ることもが大切と言えます。プロジェクトに反対をしていると行っても、同じ職場の仲間です。批判も受け入れて、批判の意見を聞き入れた上で進めたプロジェクトは、最終的に軌道に乗ったときに大切な仲間として協力してくれるはずです。この批判に仮に悪意があれば、当然プロジェクトが進むにつれて、行く場を失って姿を消して言ってしまうでしょう。ただ実際は悪意を持っている人はほぼ皆無であることから、批判に対して県局しっかりと聞き出し、批判に対して確実な理路整然とした回答を用意することで、問題は解決し、いつの間にか批判かが大切な片腕となって協力してくれるはずです。

 

 結論としては、反対意見は、プロジェクトを進めるに当たって妨害となることは多いのですが、しかし、一方ではプロジェクトを進めるに当たっての失敗やリスクを回避するための貴重な意見となったりすることも多いですので、是非反対意見には、大きな宝が存在すると思ってじっくり聞き取ってください。これがプロジェクトを成功させるための秘訣ではないでしょうか。