まだ、先ですが、七夕の季節が近づいてきました。
七夕に必要な星空と言えば、天の川とともに彦星と織り姫星の二つですね。
この3つについて、事前にある程度知っておくと、七夕が、また深まった気持ちになるのではないかと思います。
さて、先ずは、彦星を見てみましょう
背景に天の川を配置した写真を作ってみましたが、太陽と同じ恒星ではありますが、ちょっと違いますよね…。
先ずは色調ですが、太陽よりも、少し表面温度が高いため、黄色よりは白と言ったような色をしています。太陽の重さに対して、1.7倍ほどの重さであり、一回り大きい恒星になりますが、それよりも目を引くのは形ですよね。
なんとラグビーボールみたいな形をしているのです。
太陽はほぼ球形なのに、なんでこんないびつな形をしているのでしょう?
これは、時点のスピードがとても速いということが物語っているもので、8時間程度で自転しています。太陽よりも大きなものが8時間程度で回っているわけですので、表面は、秒速250km弱のハイスピードで回っているため、遊園地にあるコーヒーカップを回しすぎたときのことを思い起こしてみてください。遠心力で、外へ放り出されそうになるわけです。そのため、赤道付近が膨れ上がり、極が潰れてしまうといった状態になってしまっているのです。
辞典がなぜ早いかというのは諸説があるのですが、まさか、彦星様スレンダーではなく、ぽっちゃりスタイルだなんて、びっくりですよね。
ちなみに、猛烈に自転している恒星は、他にも存在し、さらにラグビーボールのようにみえてきます。
この星は、Altairよりもさらに重たい星で、太陽の6倍以上の重さがありますが、Altairと同じようにとても早い自転をしているために、このようなラグビーボール型の変化をしています。時点が早くなればなるほど細長くなっていくとは思いますが、一定以上の速さを超えると星は壊れてしまうことでしょう。逆に密度の高い星であれば、もっともっと早く自転している星はたくさんありますよね。中性子星などはまさにそれになります。
今回は、彦星様であるAltairのご紹介でした。