ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

規格争い

 世の中には、様々な、統一規格というものが存在します。この規格というものが存在することで、多くの情報などを利用することができるようになります。今回は、私がかつてこの規格争いから負けてしまった製品を持っていたことを先日触れたET-6800の話題から、思い出すこととなったため、触れさせていただきます。

 本日触れる規格というのは、データの保存規格のメディアについてのことです。情報データ、画像データ、音声データなど様々ですが、一番最近でメディアでの規格争いと言えば、現在当たり前になっているブルーレイ規格とその対立候補にあったHD DVDとの争いがありました。この規格争いについては、あまり、マスコミなどに取り上げられていなかったため、さほど多くの方がご存じな訳ではありませんが、最終的には、HD DVD規格作成に参加をしていた、パナソニックソニー東芝などのうち、東芝が撤退してしまったことにより、消えることとなりました。もちろん撤退理由には、ブルーレイ規格に負けているという判断もあったと思いますが、この結果として、HD DVDは世の中から姿を消すこととなりました。

 規格の争いで、当時はとても大きく争っていたものとして、昭和生まれの人たちにしか分からない事柄ではありますが、VHSビデオテープとベータマックスビデオテープ(ベータビデオって言っていました)がありました。覚えている方はかなり印象的なものとして覚えていらっしゃると思いますが、全国を二分するくらい、ビデオデッキを持っている人通しでどちらがいいかなんて、ディスカッションが繰り広げられているような状況でした。VHSはVictorという会社が規格を作ったものですが、Victorは昭和生まれの人には、レコード会社というイメージがあり、音響にはとても精通した企業として有名でした。現在は、名前を変えて「ケンウッド」と言っていますが、同じく音響にとてもこだわりのある会社であることには変わりないことは明白であることはおわかりいただけるかと思います。

 その対立候補のベータマックスソニーを中心とした企業体です(ここにも東芝関わっています)。当時の記憶をひもとくと、再生するビデオデッキは明らかにベータのほうがお値段が高いこともあり、所有比は、3:1くらいで、それ以上ベータの割合が高くなることはなかったと記憶しています。当然ながらビデオテープもベータビデオテープよりも断然多く販売されていました。しかし、3:1の比率は、片方の規格を排除するほどにはなっておらず、劣性であったベータも、間に合う向けに販売され、VHSに比べて、画質がとても良いとして、プロ層には人気が高かったです。結局、勝敗は、VHS勝利という事であったのですが、ベータは最後の最後まで販売をやめることなく、ブルーレイが登場するときまで細々と販売を続けていました。現在ビデオデッキの新品での販売はありませんが、中古ながらも、5万円を超えるほどの値段をしており、マニアが多いことを示唆しています。

 そして、私が、ET-6800をカスタマイズしながら、拡張のに一心不乱に進めていた当時に遭遇したメディアがこれです。

 

SONY 3.5型MOディスク 5枚 640MB Windowsフォーマット 5EDM-640CDF

SONY 3.5型MOディスク 5枚 640MB Windowsフォーマット 5EDM-640CDF

  • 発売日: 1997/10/31
  • メディア: Personal Computers
 

  そうです。MOです。今では、小馬鹿にされてしまいそうなものですが、1枚のディスクで640MBのデータを保存できるものが発売されて、一役注目されていました。しかし、私が購入した読み取りの機械は、MOドライブではなかったのです。この話題を振れたときに当時ですら、知っている人はほとんどいなかったのですが、私は、このとき、将来性をこだわり、HSディスクユニットを購入しました。当時は、まだ640MBのMOディスクは販売されておらず、230MBと言う半分程度のサイズのMOディスクが販売されていましたが、最初から650MBという高容量でのデータ記録ができ、当時の持ち歩きの書き込みも可能なデータを保管するディスクとしては希で、惚れ込んで購入しました。機械が恐ろしいほどのお値段をしており、さらに、このMOのようなディスクが1枚7500円という超高額での販売でした。230MBのMOも3000円近いお値段をしていたと記憶していて、単位MBあたりのお値段はさほど変わらないとしてHSドライブを使い続けました。

 しかし、とにかく機械は最初の購入時に高いと感じるだけで良かったのですが、ディスクは、必要な時に購入するのが当然でしたが、値下がりが全くなく、いつまでも7500円の値段をつけ、一般の家電製品のお店での販売はありませんでした。その横で、MOディスクは値段はさらにこなされ、上記にあるような5枚セットでも7500円未満で購入できるようになり、MOドライブ自体が、7500円程度でも購入できる事実を知り、MOドライブを購入してしまうことで、HSはお飾りと化してしまいました。

 しかし、HSはとにかく性能は良く、当時のパソコンのハードディスクとそれほど差を感じないほど、様々な条件のアクセスが早く、ハードディスクと同じような扱いもできたため、特殊な使い方もできました(HSディスクにOSをインストールして起動するなど)。そのため、私の印象では、性能の良さでアドバンテージがあったベータと同じようにHSも本来はアドバンテージがあると今でも信じています。

 

 結論としては、どれほど良い性能であっても、普及する方向に向かなければ、市場は受け入れてくれないという事でしょう。ベータビデオとVHSビデオの争いでも、実は、デッキのお値段の差によって勝敗が決まったとも言われており、ベータはかなり高性能なテープであったことは定評でした。HSもとてもう高性能なデバイスだと思います。

 市場の状況は、質…も大切ですが、やはり、最終的に市場を支配するには、普及するだけのこなれたお値段を提示されているかどうかにかかっているようです。

 それにしても、ソニーはよくこの規格争いには負けてしまうのですね…とても良い製品を世の中に出してくれているとは思いますが…。そして、私もこのとてもマニアックなHSドライブを現在どこはどこにおいてあったか、思い出すことができなくなってしまっています。懐かしいながら、悲しいおはなしでした。

 

I-O DATA MOC2-U640S コンパクトMOドライブ

I-O DATA MOC2-U640S コンパクトMOドライブ

  • 発売日: 2004/10/31
  • メディア: Personal Computers