みなさんは、天気予報はどれくらいの頻度で見られていますか?ごまウシは、夜と出勤直前と2回チェックを入れています。もちろん、目的は、出勤の時に傘を持って出かけるかどうか…です。折りたたみ傘があまり好きではないごまウシは、大きな傘を持ち歩いているため、できるならば、こだわっておきながら、持ち歩きたくないと思っていたり…。そのため、天気予報で降水確率などをじっくり見ながらアセスメントを深めて、玄関先で、決断し、持って行ったりします。
降水確率は、もちろん、雨が降る可能性のことを意味していますよね。降水確率のおかげで、どれくらい雨が降る可能性があるかというのが、おおよその目測を立てることができるようになりました。もちろん、降水確率10%で傘が絶対いらないわけではありません。時にはそれでも雨が降ったりすることはあり得ます。ただ、やはり降水確率10%は可能性がゼロではないにしても、傘を持ち出すまでのことはありませんよね。
さて、降水確率10%に傘を持ち出すかどうかと言う点では、多くの方が持たない方向になるかと思いますが、みながみな傘を持たないというわけではありません。もしもの時には…と考えると持ち出すかもしれません。折りたたみ傘が手元にないときに、みなさんは、降水確率10%で傘を持ち出しますか?
実は、この話題は、ごまウシの診療の場で話題として登場するものです。雨が降る可能性は、実は、診療の場では「不安で描く世界」のことを指し示しています。
不安を感じないことは誰もいないでしょう。この不安に対して、考えを深めるとさらなる不安が高まるというものです。しかし、不安の根源はなんでしょうか?
不安の根源を探求すると、実は、「悲観的に想定される最悪なシナリオ」であったりします。それを回避するために、様々な策を講じるわけですが、物思いにふけっているときに思い描く不安は、策を講じることのない最悪なシナリオであったりします。
さて、その「最悪なシナリオ」は、発生確率はどれくらいでしょう?多くの場合は、ストーリーが誇大・肥大化して現実味がなくなっている場合が多く、確率10%あるかないか…となっていることがほとんどです。ここまで来ると、まさに「妄想」のような存在になって医師待っているかもしれません。
しかし、この確率の低い「最悪なシナリオ」はこころへ強く影響を与え、常にそれに備えないといけない心境に導いてしまいます。
しかし、そこは一歩引く必要がありますよね。何しろ、降水確率10%です。傘を持ち出しますか?
「不安は妄想」このような説明をするお話もあります。
不安で潰れそうになったら、頭の中で、「降水確率10%でかさを持ち出すか?」と唱えてみてください。すっと…気持ちが引いていくでしょう。