さて、この記事が掲載される頃は、皆既月食の話題は、姿をくらましていることでしょう。422年ぶりに登場した天王星食ですら、昔話になっていることと思います。
さて、この大きな天体ショーを見ることができた方々は、あくまで、類推以上のことはありませんが、WeatherNewsが提供する調査では、朝の報道番組でのアンケート上では、80%の方が見たと言う事になっています。アンケートへわざわざ参加をしていただいた方における結果という事を踏まえると、半分前後の方が月食を見るために空を眺めた可能性がありますね。
その時に感じた気持ちは人それぞれとは思いますが、感動した方も多かったと思います。その感動は、日が過ぎると、あっという間に消え去れ、日々の喧噪たる状況に埋没してしまっていることでしょう。
さて、この天体ショーについては、肉眼では、月が欠けていき、最終的には薄暗い茶褐色の月を目にすると言ったある意味地味なものと言えましょう。さらに、天王星食については、望遠鏡でも使わない限り、肉眼ではほぼ分からないくらいのものであったはずです。
しかし、これだけ、肉眼では地味な光景ではありましたが、この光景を作り出した物体そのものは、驚愕のサイズをしていることを忘れてはなりません。まず、今回の主人公である、月ですが、この天体ショーで最も小さいサイズの物体と言ってよいでしょう。その最も小さい物体である月は、実際は、直径約3800kmもあります。野球ボールとは、規模が全く違います。そして、今回月に影を落とした、この地球が直径約13000kmとなります。さらに、この月食の最中に豆粒より小さな姿で月の後ろに隠れた天王星は、直径約51000kmと地球の4倍を超える直径のもはや地球上のもので比較できないほどのサイズのもの。ますます壮大な世界であることが分かるかと思いますが、さらに究極のお話、これらの天体ショーには光源があるわけですが、この光源のサイズが直径約1390000kmと意味不明なほどの巨大な太陽が裏方を演じているわけです。
これだけ壮大な天体ショーを見て感じた感覚をぜひ頭の片隅には常に置いておく必要があるとごまウシは考えるわけですが、その思うところには、日頃の悩み事を取り扱いをひもとくコツとなる部分があるからです。
悩み事は、誰でも一つは最低でもおもちだと思います。それが日々の生活の中で大きなウェイトを占めていたり、さほどでもなかったりはあるものの、何らかの日々の生活に影響を与えている可能性は否めません。
当然、悩み事というのは答えが見いだせないから日々考えてしまうことで、そして、大きく日々の生活に影響を与えてしまうわけです。
しかし、その悩み事のサイズはどれほどのものでしょうか?大きさは…と言えば、たかだか人数人分くらいでしょうか?日々の行動が多くの人たちに影響を与えるようなことについて悩んでいたとしても、月のサイズを超えることはないでしょう。
また、その悩み事が発生している時間は、いかがでしょうか?100年以上という事はまずないでしょう。月の存在期間よりはずっと短いはずです。
そうです。日々の悩み事などと言うのは、天体ショーから見れば、豆粒にもならない、とても些細なことに過ぎないのです。どれほど深々と悩んでいても、例えば、電車の乗車していれば、隣の人が影響を受けることはまずありません。そうです。ちっぽけなものなのです。このちっぽけなものに、どれくらいの時間を注いでいるでしょう?しかも、悩み事の根本は考えても答えが出てこない事柄です。そうです。その悩み事に時間を注いでも、決して答えが出ない上に、物理的にはとても小さなものなのです。月のサイズから比べれば、全く見えないくらいのものです。
そして、最終的に自分の人生のサイズから比べても、実際は大きなウェイトでもなかったりしますよね。
結論としては、悩み事は、答えが出ないために苦しんでいるもので、さほど大きなものではない。その事柄に、日々の生活の大半を支配するような思考を投じてしまうことは、極めて非効率でもったいないことであるという事に、気付くためには、このような壮大なテンターショーで感じたものを持ってくるのがとてもよいのではないでしょうか?
天体ショーを見たりするのも好きで、宇宙にロマンを感じているごまウシとしては悩んでいる方には、このようなアドバイスをしたくなってしまうのでした。