夜にお宅訪問は、特に問題ではないとはごまウシは思って降りますが、夜の神々のお宅巡りは、「道草」「夜のお散歩」と言った感じでしょうか。時々、夜の帰宅途中に立ち寄ることがあります。もちろん、深夜は避けておりますけど、この日は、20時頃の訪問でした。
もちろん、この時間の訪問で御朱印を頂くなんて言う事は想定はしておりませんが、お宅によっては、ナイトツアーのような形で夜専用の御朱印を用意してあるところもありますが、通常は、社務所は閉鎖されています。
さて、いつも立ち寄る慣れたお宅ですが、夜は暗闇の中に所々灯籠の電気がつき、神秘的な雰囲気が醸し出されておりますが、感じ方次第では、暗闇から何か飛び出してくるのではないかと言った恐怖感を感じてしまうこともあるかもしれません。
本日は、雨上がりの澄み切った空気の中、夜のお邪魔をさせて頂きました。夜ですので、日中の豪快な柏手はせずに、静かにパンパンとたたいてお祈りをしました。
不思議な気配がありました。パンパンとたたくと…どうでしょう5秒くらい過ぎたら、こだまのようにパンパンと…摂社でもパンパンすると、しばらくしてから、パンパンパン…ん?3回?
もう二つ摂社がありましたので、それぞれでパンパンとすると…パン…今度は1回?…
静寂な中不思議なこだまのような柏手の響きがありました。おかしいなぁ…と思いながら、しばらく静かな境内で過ごしていると…柏手を打っていないにもかかわらず、パンパンパン…と。
まさに怪奇現象です…。ごまウシは、恐怖よりは好奇心で一杯になって、もうしばらくじっとしていると…再び…パン…パンパン…と。
あ!
怪奇現象の原因が分かりました。
みなさん、何だと思います?
そうです、時々登場するご神体が、背後でパンパンとまねをして柏手をたたいていたのです!
…そんなバカな…
そう。答えは簡単なことでした。
手水舎の龍の口からポタポタと滴下していた水滴の音だったのです。
その音の出所が分かってそれを見ていると、パンパンが…ポタポタって聞こえてくるんですよね。不思議な気配ですね。
目に入ったら柏手の音のこだまには全く感じられず…。
ごまウシは、思い込みにより音が変容する様を体験するのでした。