気持ちがすさんでしまったり、落ち込んでしまったりしたときには、当然ながら気分転換をしたくなってくるのは当然と思います。もちろん、その気分転換を行わずに耐え忍ぶことが長期的に大丈夫かと言えば、長期的な面では気分転換というのは必須のものです。
しかし、この気分転換というものについては、とても気をつけておかないといけないものがあります。それは、気分転換で、物質に頼ることと気分を高揚させるような事柄に気分転換を求めることです。
物質と言えば、何があるでしょう?
そうそう、代表的なのはアルコールですよね。もちろん、違法薬物などもありますが、それ以外にも実は、診療の場で処方される抗不安薬(一般的には安定剤と言われているもの)などがそれに当たります。
気分転換に、これらを使ってしまうと、それを欲する気持ちが高まってしまうため、さらに欲してしまい、それらの物質で溺れてしまうこととなります。これが依存症と言われるものです。
ややこしいお話ですが、物質に対する依存は、精神的な依存とともに、身体的な依存というものがあります。これらは薬理作用としてのものなので精神論で語るものではありません。そのため、それらの活用方法を間違えると完全な依存症になってしまいます。
物質に依存すると簡単にはやめられなくなるので、特に気をつけないといけないものですね。
あ…そう、タバコも実はそのひとつですので、やめるのはとても大変ですよね。
次に、気分を高揚させるような事柄といったらなんでしょう?
これはいわゆるギャンブルと言われているものが代表ですよね。パチンコとかそれ以外にも気分を高揚させるものは様々な行動によって起こりうるものですが、この高揚感が、弱った気持ちから逃れさせてくれることが心地よく、薬理作用というものがないにもかかわらず、その事柄に依存してしまうことになります。ギャンブル依存、ちょっとしたものであれば買い物依存なんかもそうでしょうか。
事柄に対する依存は、薬理作用ではないため、なんとか頑張って制御することも出来るのですが、やはり依存という心理は、なかなか勝てないもので、依存に走ってしまうところがあります。そのため、事柄も、やっぱり、脱却は難しいんですよね。
そのため、弱ったときの気分転換というものは、依存しやすいものや事柄には特に気をつけていくことが大切です。依存的にならないことと言えば、以下のようなものがあります。
・運動(適度な)
・瞑想といったリラクゼーション
・音楽鑑賞や映画鑑賞
他にもたくさんありますが、基本的には、弱った気持ちに対して、逃れるような対策ではなくて、「切り替える」という意味合いで気分転換を行うものであることを忘れてはなりません。逃れるという考えで、気分転換をすると、また逃れたくなってしまうからです。
だから、薬理学的なものがないにもかかわらず依存してしまうのがやけ食いだったりします。ストレスから逃れるために食べるという事をしていると、食べることが止まらなくなってしまいます。食べるならば、気持ちの切り替えのために食事を食べるというものであり、憂さ晴らしのような食べ方ではない形にすべきです。
ごまウシも時々、気持ちがすさんでしまうことがあります。
切り替え…とても大切ですね。