いきなりですが…昔に載せた橋です。これは決して石橋ではありません。
石橋をたたいて渡るということわざは二つの意味があると私は考えています。
一つは、慎重になりすぎて、頑丈な石橋もたたかないと安心して渡れないこと。
もう一つは、準備した橋が安全かどうかを多々いて確認をしているという事。
もちろん辞書的意味は、最初にあげた意味ではあるのですが、お仕事をしている時には、石橋は、第三者が用意してくれる場合と、自分でこしらえて用意をしている場合と二つあるかと思います。
昨日の講演会の準備については、自分で作った石橋という事になります。学会の原稿がまさにその石橋であったわけです。たたく作業は、この原稿を持ち歩いて、当日にも会場に持ってくることでしたが、それをうっかり忘れたわけです。
準備をした橋が写真のような橋であれば、たたかずに渡るにはかなりの勇気がいるでしょう。もちろん、この橋は、実際は問題なく渡れます。ごまウシが毎週渡ることが出来ているという事は一般の方も普通に渡れるはずです。
しかし、今回の講演会では、確かになんとか渡れたわけですが、内心失敗という事になった訳なので、もう少し石橋をたたけばよかった…と言うところになります。
次に、これも以前にご紹介した公園に架かる橋ですが、先ほどの橋と比べ、間違いなく石橋を確認のためにたたく必要性がないことは明白ですよね。
石橋をたたいて渡るというのは、下準備としての石橋のできがどれほどのものかという事によっては、たたく作業を省いたり、簡単にしたり出来るかどうかがかかってきます。このくらいの石橋ができあがっていれば、たたく必要はないかもしれません。
慎重な人は、石橋をたたきすぎる傾向がありますが、このたたき方が、いわゆる「強迫的」となります。たたけばたたくほど、安心と同時に、さらに不安がわいてきてさらにたたいてしまう傾向があります。
そのためには、下準備の石橋をがっちり作っておくことが重要でしょう。石橋が頑丈であれば、たたくことを省けるほどの自信が持てるものです。
言い換えると、ある事柄を行うときに実際に行動を実行するときの慎重さよりも、その行動を準備する段階での慎重さの方が重要であると言えることです。もちろん両方とも慎重であることはベストですが、下準備が充実していると、当日失敗を仕掛けてもなんとかリカバーできるものです。
心配性で慎重な方には、ぜひ下準備をしっかりしておくことをお薦めしておきます。当日に緊張をしすぎずに済むことが多くなります。