先日、よく立ち寄る電車の駅前にあるたばこ屋さんの軒下には、ツバメの巣があり、ほぼ毎年、巣立っているのを目にしますが、7月の下旬となり、巣立ち直前の時期にさしかかった巣を写真に収めることができました。
巣の中で休んでいるのではなく、巣の周りで休んでいましたが、キリッと一羽だけこちらをじっと見ていましたが、決して逃げません。この写真は、スマホだけを近づけて、とりましたが、こちらを見つめているツバメとスマホとの距離は、50センチもなかったと思いますが、身動き一つしませんでした。取り終わってスマホを引き下げたときにちょっとスピードが速すぎたのかこちらを見ていたツバメが一瞬体を揺らしましたが…。
もちろん警戒はしているのでしょうけど、その背景には、「人は決して私たちに危害を加えてこない」という確信があるように見えました。手を伸ばしたら、そのまま飛び乗ってくれるのではないかと思うほど動かずに、こちらを見つめてじっとしていました。もちろんじっとしているだけではなく、羽を整え直したり、いつも通りと思える動きも普通にこなしていたのを見ると、緊張をしていても、安心しているという感じにも見えました。
たばこ屋さんは、軒下を提供した上に、地面にたくさん落ちる分に対しては、桶などを置いて、人がふまないような対応もしてありました。
ツバメは、本来は崖などの岩場に巣を作り、子孫を増やしているのだと思うのですが、それが、様々なビルの壁などに巣を作るというかたちで街中で生活をしているように思われますが、私の勤めている病院でもそうですが、巣の作られている環境を決して妨害することはしていないため、窓にツバメが休んでいることなどもたくさん見ることができます。
しかし、このたばこ屋さんの軒下のように伸ばせば触れそうなとコロニスがあるのは珍しいと思います。
ツバメと人間は、このように共生をしている関係にあるため、お互いを信じ合っているのかなと思ったりします。動物虐待などが問題となる最近の風潮もありますが、やはり、街中でツバメが人間を信頼して、生活している様を見ると、やはり、私たちは、異種の動物たちと共に一緒に暮らしながら、ともに成長、発展していくのが本来の自然体なのかなと思ったりします。