ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。

炭酸泉について

 お休みの日には、私は、可能な限りスーパー銭湯を巡るようにしています。とは言え、ゴロゴロとしてしまうことも多いですが、その中で、お気に入りが、炭酸泉です。自分の肌からたくさんの気泡が発生するのがなんか楽しかったりしますね。それと、炭酸泉はのぼせやすいのもあり、基本的には温度は低めに設定されているのでゆっくりつかることができます。

 さて、この炭酸泉、血行が非常に良くなると言うことは、有名なお話ではありますが、なぜそのようなことが起こるでしょうか…。その点についてちょっと考察を深めてみました。

 まずは、中学校の理科を思い浮かべてみましょう。炭酸とは何かという事から始まります。炭酸とは二酸化炭素を水に溶かしたものですので、次のような化学式が成り立ちます。

  H2O + CO2  ↔  H2CO3  ↔  H+  +  HCO3-

 このように水と二酸化炭素が合体して炭酸となるのですが、それが再び水素イオンを分離するため、水に二酸化炭素を溶かすと、酸性に傾いていきます。この化学式で、実は体の中の動きについては多くが説明ができたりします。

 次のステップで人間の皮膚の特徴ではありますが、水に溶けるタイプのイオン性のものは、中かな皮膚を透過しないものの脂に溶けやすいタイプのものは、皮膚を透過しやすいのです。上記の化学式では、脂に溶けやすい状態のもの、すなわち、脂溶性のものは、CO2になります。そのためCO2はこのまま静脈の方に溶け込んでいくものが多く存在します。もちろん大量に溶けるわけではありませんが、通常よりは多くの二酸化炭素が静脈中にうようよするようになります。静脈の中には、もちろんH20が存在するわけですので、溶け込んでH+が発生することとなります。H+は酸ですので、抹消の静脈血の酸性度が高まることになります(pHが下がる)。酸性度が上がると、静脈の壁のセンサーから、抹消で酸欠が発生しているという事が脳におくられます(酸欠になると、血液は酸化していく)。この脳への信号が、酸欠状態を解消するために、血の巡りをよくして酸素が末梢に届きやすいように血管に作用する信号を返します。これは動脈を広げるという事につながります。動脈が広がると結果的には、皮膚の血流が増加することとなります。美容のお話で言えば、これで、皮膚の代謝が活発になり、新しい皮膚組織ができあがり、肌つやがよくなるという事となります。

 ちなみに、このままCO2をじゃっじゃん吸収していくと大変なことになるように思われる方もおられるかと思いますが、CO2は実は次のステップの反応が発生して行きます。

  HCO3-  ↔  CO2  +  OH-

 この反応が実は、肺の中で発生し、呼気中に二酸化炭素として排出され、なんと血液は、アルカリ化していきます(OH-はアルカリでpHが上昇します)。結果的には、酸化していた血液は、肺を通り過ぎると、アルカリ化により相殺されるのです。これで血液は動脈血として流れる頃には弱アルカリ性となります。

 

 以上のことから炭酸泉については、末梢の静脈に二酸化炭素が溶け込むことにより、酸化したと脳への情報が伝わり、結果的に動脈を広げるように信号が返され、皮膚の血液循環が良くなり、皮膚の代謝をすすめることにより、肌つやをよくしてくれるというものです。

 

 さらに、今回のお話は体の中の酸性度を一定に保つために、CO2が一役担っていることも示すことになりました。人にとってCO2は単に邪魔だから出している老廃物ではなくて、常に一定の濃度溶かし続けることにより、H+とOH-のバランスを調整をしていたりするという大切な役割を垣間見ることができました。ただ、体の中では、各細胞が酸素を吸って二酸化炭素を出していることを続けることから、どうしても呼気からは二酸化炭素が増えるため、最近の換気センサーに二酸化炭素濃度をチェックするようになってしまいましたね。訳の分からない結論となりました。

 

 

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