ごまウシの頭の体操

認知症、緩和ケアなどが私の仕事の専らですが、これらに限らず、私が得た知見を広く情報発信したいと思います。インスタグラムも始めてみました。https://www.instagram.com/goma.ushi/

雪の中の予防教室

 2022年最初の認知症予防座談会、南岸低気圧による雪の舞う中参加をしてきました。

 ごまウシの職場のある市では以前から、ごまウシのほうで、座談会という形でのざっくばらんな講演会のようなものを行ったら認知症啓発活動をぐいぐいすすめられるはずと主張していましたが、令和4年度についに実現し、1年間に6回開催するというスケジュールが組まれました。今回は、その5回目になります。

 だいぶ慣れてきた、ごまウシは、レジュメを頂きながら、レジュメ読まずに、現場でのアドリブというスタイルに切り替えました。

 

 毎回、参加される方の層がバリエーションに富んでおり、今回の参加の方々は、日頃から、活発に認知症予防としての運動教室などに参加をされているグループ一堂といった感じの集まりと、ほぼプロと言うべき認知症の方と接している施設職員のグループ、そして、家族が認知症という方のグループといった感じとなりました。

 

 常々、ごまウシの主張の中には、認知症は、もちろん、アルツハイマー認知症を代表として、具体的に治癒させることのできない病気ばかりではあるものの、如何にして、進行すること自体を遅らせることができるか、また、加齢に伴って脳ももちろん加齢するわけですが、その動きをいかに阻止するかという点では、日頃の生活をとにかく若々しくと言う事をアドバイスしております。

 

 あ…またしてもやらかしました。

 せっかくの、雪の舞う公民館の写真でもと思ったのですが…忘れていました。

 

 こんな感じで、ごまウシは、座談会、講演会を楽しく回ってやっております。天職だと思いたいところですが、もちろん、知識も技術もずっとたけている方は、たくさんいるのは事実ですね。学びながら、そして、楽しみにながら、そして本来の診療業務を行いながら、ごまウシは今年も前に進む

 

 

のでした。

どちらに座ります?

 二人がけのテーブルに椅子が二つあります。一人で座るときに、右側の椅子に座りますか?それとも左側の椅子に座りますか?

 

 ごまウシが、最近病院の食堂で、なんとなく、観察をしていて、気付いた法則がありました。もちろん、絶対的な確定的なパターンではないとは思いますが、確率的には…10人中9人は、この法則に則っているかな…とごまウシには確信が高まりました。

 

 因みにごまウシは、何も意識しなければ、ほとんど左側に座ります。なんとなく、右側では落ち着かないような心境になります。とは言え、右側に座らないわけではありません。本日の記事を書いたのは、意図的に右側に座って食事をとってみて、改めて周囲を見回して確信をしました。

 

 さて、みなさん、右ですか?左ですか?

 

 ここで答え合わせです。

 

 右を選んだあなた…あなたは女性という事になる確率が90%以上となるでしょう。

 そして、左を選んだあなたは、90%以上の確率で男性という事になるでしょう。

 

 なぜなのか、分かりませんが、ごまウシがなんとなく、食堂を見回してみると、男性はみな左側に座り、女性がみな右側に座るという構図ができあがっているために、驚いてしまいました。また、ごまウシも…左に座っていたんですよね。

 

 潜在意識という言葉は翌あり、例えば、人とのすれ違いは、心臓をかばうように、左に避ける傾向があると言われている部分もそうでしょう。

 しかし、二人がけのテーブルの右側に座るか左側に座るかについては、どのような潜在意識が存在しているかは、ごまウシの知識には存在しませんが、みなさんも、一度、二人がけのテーブルがたくさんある場所で、一人で座っている方が果たしてどちらに座られているかを観察されることをオススメ致します。

 

 

降水確率10%に傘

 みなさんは、天気予報はどれくらいの頻度で見られていますか?ごまウシは、夜と出勤直前と2回チェックを入れています。もちろん、目的は、出勤の時に傘を持って出かけるかどうか…です。折りたたみ傘があまり好きではないごまウシは、大きな傘を持ち歩いているため、できるならば、こだわっておきながら、持ち歩きたくないと思っていたり…。そのため、天気予報で降水確率などをじっくり見ながらアセスメントを深めて、玄関先で、決断し、持って行ったりします。

 

 降水確率は、もちろん、雨が降る可能性のことを意味していますよね。降水確率のおかげで、どれくらい雨が降る可能性があるかというのが、おおよその目測を立てることができるようになりました。もちろん、降水確率10%で傘が絶対いらないわけではありません。時にはそれでも雨が降ったりすることはあり得ます。ただ、やはり降水確率10%は可能性がゼロではないにしても、傘を持ち出すまでのことはありませんよね。

 

 さて、降水確率10%に傘を持ち出すかどうかと言う点では、多くの方が持たない方向になるかと思いますが、みながみな傘を持たないというわけではありません。もしもの時には…と考えると持ち出すかもしれません。折りたたみ傘が手元にないときに、みなさんは、降水確率10%で傘を持ち出しますか?

 

 実は、この話題は、ごまウシの診療の場で話題として登場するものです。雨が降る可能性は、実は、診療の場では「不安で描く世界」のことを指し示しています。

 不安を感じないことは誰もいないでしょう。この不安に対して、考えを深めるとさらなる不安が高まるというものです。しかし、不安の根源はなんでしょうか?

 不安の根源を探求すると、実は、「悲観的に想定される最悪なシナリオ」であったりします。それを回避するために、様々な策を講じるわけですが、物思いにふけっているときに思い描く不安は、策を講じることのない最悪なシナリオであったりします。

 さて、その「最悪なシナリオ」は、発生確率はどれくらいでしょう?多くの場合は、ストーリーが誇大・肥大化して現実味がなくなっている場合が多く、確率10%あるかないか…となっていることがほとんどです。ここまで来ると、まさに「妄想」のような存在になって医師待っているかもしれません。

 しかし、この確率の低い「最悪なシナリオ」はこころへ強く影響を与え、常にそれに備えないといけない心境に導いてしまいます。

 しかし、そこは一歩引く必要がありますよね。何しろ、降水確率10%です。傘を持ち出しますか?

 

 「不安は妄想」このような説明をするお話もあります。

 不安で潰れそうになったら、頭の中で、「降水確率10%でかさを持ち出すか?」と唱えてみてください。すっと…気持ちが引いていくでしょう。

 

 

最近の愛用品

 このブログを始めた当初は、アマゾンを中心に愛用品をご紹介することも一時期考えていたのですが、結局、めったにご紹介することはなく現在に至っています。

 さて本日は、最近愛用しているアイテムがちょっとかわいらしかったのでご紹介致します。しかし、市場で販売されているかどうかは…微妙ですが…。

 

 なぜか分からないのですが、昨年末あたりから左肩が痛くて、腕まで放散するほどとなっているため、もしや、○○肩と言われるものではないだろうか…ある医が姿勢が悪いので胸郭出口症候群なんていうものではないだろうか…といろいろと考えながら、医局にいた整形外科のドクターに聞こうとしたら、「これからオペだから」と逃げられてしまい…その後顔を合わせても結局聞かずじまいで、これを使ったら…いいじゃないかという事で愛用するに至っています。

肩たたき

 最初なんとも思っていなかったのですが、これって、よく見ると、「タヌキ?」という感じに見えてきました。とあるお薬の名前が書いてあるのはご愛嬌として…でもそれにしても頭が長い…これは、まさに、福禄寿をタヌキにしたみたいな感じだ…などと思いつつ。

 これがなかなかいいところにヒットしてくれるんですよ。固さ的には硬式テニスボールくらいの固さのもので…トントンと反動をつけてたたくとちょうどよい…写真にはありませんが、後ろ側はちょっと突起があって、それを椅子の背もたれとはさむように設置すると、なかなか…よいですね…

 ただ、ごまウシは当時黒いユニフォームを着ていたのですが、なんとなく色がついてしまったような…。ま…いっか。

 

 最近はこんこんしながら、肩を振り回して過ごしていたりします。日頃の運動が大切ですね。

 

 

 

改めて、大きさ比較

 昨日は、オリオン座の実写画像を提示しました。

 改めて、あれだけの写真が、普通にスマホで撮れることに驚きを隠せません。ただ、スマホ画面では…あまり分からなかったのですよね…。パソコンのような大画面でないと分からないのが悩ましいところですが…。

 さて、このときに話題を振れました、赤色超巨星であるベテルギウスと青色超巨星であるリゲル。この巨星と言われるのはどれほどの巨星なのかというのは、みなさん耳にしたことはありますか?

 巨星というのは、恐ろしいほどの大きさのものになります。感覚的には、全くつかみ所のない感じにはなるのですが、シミュレーションで見てみるのは一つと思います。

universesandbox.com

 

 まずは、太陽系を見てみましょう

太陽系

 中心に輝くのが太陽ですが、その周りに軌道が描いてあるのが、太陽系の惑星達で、内側から3本目の青い軌道が地球になります。この太陽系の図を見て、太陽が点にしか見えませんが、冥王星くらいの位置から見ると、太陽はこのくらいにしか見えないという事になります。

 

 さて、ここで、青色超巨星であるリゲルを太陽と置き換えてみたらどうでしょう?

リゲル置き換え

 ご覧の通りです。彗星の軌道は、リゲルの中に入り込みました。先ほどの太陽系の写真と同じくらいの位置から見ているのですが、太陽との大きさの差は、明白ですね。仮にこのままにしていると、一瞬にして地球は蒸発して消えてしまいます。そのくらいのエネルギーを放散しているようです。

 

 さらに、太陽をベテルギウスに置き換えたらどうなるでしょう?もう想像はつくかもしれませんが…。

ベテルギウス置き換え

 ここまで来ると、先ほどの位置からでは、ベテルギウス全体を見ることができなくなるため、さらに離れて見ているのですが、一番ベテルギウスに近い軌道を回っている星は、なんと木星となります。

 言い換えると、ベテルギウスが太陽の位置にあると、火星まで星に飲み込まれてしまっていることになります。恐ろしい大きさです。

 このベテルギウスは、近く超新星爆発をすると言われています。超新星爆発をした瞬間に、昼間でも見えるくらいの光で輝くというので、ぜひ見てみたいのですが、お目にかかるまでには、まだ数万年ほどかかるらしいので、現実的ではないようですね…。

 

 最後に、太陽系と言うところは除いて、3つの星を並べてみたらどうでしょうか?

リゲル・太陽・ベテルギウス

 だいぶ離れて見ているので、それぞれが相対的に小さく見えていますが、青く光っているのがリゲルですが、その下にある白い点が太陽、そして、右側にあるのがベテルギウスです。

 あれだけ大きい太陽が、点になるほどこの二つの星は大きいのですが、リゲルも大きいのですが、ベテルギウスの巨大さは、桁違いですね。

 宇宙にはもちろん、もっともっと巨大な星というものは存在しますが、もう、感覚では感じられないほどの巨大さですね。

 

 オリオン座のお話から、あらぬ方向に発展してしまいましたが、やはり、地球の上で生活をしているごまウシも含めて、地球の生き物は、宇宙の中では、一瞬のほとぼりであり、また、微塵にも見えない規模の存在であることが明らかですね。

 色々と悩んでいても、こんな感じで微塵な事なのです。さらっと行きましょう

 

 

頑張れば撮れる

 ごまウシは、数年前に、まだ使えるもののiOSがバージョンアップできなくなったのを受けて、iPhone 5cからiPhone 11 Proへ移行をしました。当時としてはとても画期的なスマホではありましたが、現在では、iPhone 14にまでバージョンアップし、そろそろ古い機種に入り始めてしまっているような気もしないでもない状況となりました。

 ごまウシとしては、まだまだ、iPhone 5cと同じくライスえ長く愛用しようかと考えています(ちなみにiPhone 5cは現在でも、WiFi環境下でのスケジュールクラウド管理に使っております)。

 

 当時でも、iPhone 11 Proについては、カメラ機能が高性能であるという事を強く歌っていたこともありましたが、今まで、満月や月食などを頑張って撮影してきたものの、どうしても、うまくいかなかった経緯がありました。単なる白い塊にしかうつらないのが、残念でなりませんでした。夜空をきちんと写真に収めるためには、やはり、専門的なデジカメが必要なんだろうと思いながら、星空が写せたらいいのに…と思っていました。

 

 本日、空気が乾燥し、夜空には、冬の定番であるオリオン座がとても綺麗に見えていました。横並びの3つの星と、そして、赤色超巨星として有名なベテルギウス、そして、青色超巨星とまた有名なリゲル。せっかく見えているオリオン座、写真に収まるといいのに…と思いながら、写真を撮ってみたんですよね。撮った写真を画面で見ると…なんとなく、ベテルギウスとリゲルくらいは分かるが…と思った程度でした。

 しかし、驚きました。パソコンに取り込んで開いてみると…最初はレンズの埃がうつっていると思っていたのですが…これ…全部星(?)という感じで、肉眼で実際に見えていた夜空と比較にならないすばらしい世界が広がっていました。

 さて、このブログ記事に載せて綺麗に見えるでしょうか…?

オリオン座

 肉眼では見えなかったたくさんの星がうつっているじゃないですか!

 これにはさすがにごまウシも感動しました。驚いたのは、あのオリオン大星雲もうつっているんですよね。

 山奥の光の届かないところで撮った写真ではなくて、街灯が比較的ないところで、車のヘッドライトを避けながらとった郊外の夜空です。

 確かに、明るさのコントラストの関係で、月の写真は、月の模様は真っ白に飛んでしまうのですが、ひかりの点だけで言えば、これだけ拾ってくれるという事ですね。

 ただ、一つ言えること…やはり、星空をとるときは、撮れるのは撮れるのですが、せっかくなら、三脚で固定して撮るべきかな…と。シリウスがなんとなく、揺れ動いた形でうつっているように見えます。もちろん、ごまウシとしては、それでも大満足の写真ですが…。

 

 今の時代、スマートフォンで、綺麗な星空が撮れる時代になっております。ぜひ、無限の広がりを楽しんでみてください。

 

 

入院治療の影響

 入院治療という言葉で、みなさんはどんな入院を想像しますか?

 今回の入院治療のテーマは後ほど触れるとして、先ずは、前段階として、イメージのお話ですが、入院は診療科によってパターがん幾分異なってきます。おおざっぱな違いから触れると、いわゆる身体的な緊急入院と、糖尿病などの教育入院、そして、精神科のような入院と行った幹事でしょうか。

 緊急入院の場合は、身体的に身動きできないところ、教育入院は、普通に動ける身体での須越ができる入院。精神科の入院の場合は、時には、外出が制御されている入院といった感じでしょうか。

 まだまだ、リハビリ入院などもあったり、様々ですが、今回話題を振れるのは、高齢者の入院というお話です。

 

 高齢者と行っても、80台でも元気バリバリの方もいらっしゃるかと思いますが、今回想定しているのは、高齢者の方でも80前後を想定し、若干の認知症傾向があり、身体的にも年齢相応か、少し、弱々しい状況を考えて話題を振れます。

 

 ご高齢の方は、1週間ほど寝たきりの生活をすると、もう立ち上がりが難しくなる可能性があると言われるほど、筋力が落ちて生活に支障が出てきてしまいます。一般成人においても、1週間も寝たきりになると、いざ起き上がろうとすると、身体の重さを実感することでしょう。実際に、宇宙飛行士が無重力でしばらく滞在し、地球に戻ってきたときには、立ち上がれないという話題がある通り、筋力低下は重力下でないとすぐに機能低下起こします。廃用と言われています。

 しかし、実は廃用は、筋力だけではありません。情報の乏しい中で、1週間ほど何もしないで過ごしていると、脳自体の廃用も進んでしまいます。

 

 最近では、新型コロナウィルス感染症で、ハイリスクという事もあり、高齢者は入院加療を受ける確率が高くなりますが、その結果として、在宅では困難なほどの認知機能低下を来してしまうことが多く報告されています。

 認知症が重症化したなんて、外来に相談に来られることがあります。

 これは、なかなかの深刻な問題で、おそらくごまウシが関わっている出来事は、氷山の一角ではないかと思ったりします。

 

 この現象は、「認知症の進行」というよりは、「脳の廃用」と行った方が良いかと思います。身体のリハビリと同じで、脳のリハビリを行えば、回復する要素があるというものです。ただし、身体のリハビリに比べれば、系統的なリハビリ手法が完成しているわけではないため、効率性はまだまだと言えます。そして、筋力と異なり回復にさらに時間がかかる…。身体のリハビリにおいても、時間がかかるとある程度のところで、回復のペースが止まってしまうことがありますが、脳のリハビリもある一定のところで止まってしまうことがあります。この結果として、認知症プラス廃用による認知機能の低下により、症状の重篤化が目立ち、在宅では困難となってしまいます。

 かつては、入院中は、できるだけ、他の高齢者の方とおしゃべりができるような環境を作ったり、院内デイサービスのような関わりを持つように調整をしたりしていましたが、感染対策のため、今はまともにできずじまいです。このような状況下においては、認知症に廃用が加わった状態の方がさらに増えてしまう一方です。

 

 感染症に関連した入院の必要性は確かにあり、対策を講じる必要性はもちろんあるのですが、認知機能低下に対する対策をどうしていったらよいのか、現在の感染症に関係する入院の環境下において、作戦を講じてある程度の対策を作り出しておかなければ、将来的な医療におけるリスクとして常に考えて行かないといけなくなりそうですね。